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冬の朝のコーンスープ
目覚ましより先に、寒さで目が覚めた。
布団から出るのが嫌で、しばらく天井を見つめる。
外はまだ暗い。
仕方なく起き上がり、台所でお湯を沸かす。
カップに粉末のコーンスープを入れ、湯を注ぐ。
甘い匂いが、冷えた部屋に広がる。
マグカップを両手で包み、窓の外を見る。
白い息を吐きながら歩く人たち。
忙しそうな朝。
まだ何も始まっていない時間。
一口飲むと、体の奥が少しずつ温まっていく。
今日も仕事で、特別なことは何もない。
それでも。
寒い朝に飲むコーンスープだけは、
少しだけ、世界を優しくしてくれる気がした。




