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ナソフィリア対自撮り界隈

作者: ロック

ナソフィリア、それは鼻に対する性的嗜好であり、パラフィリア障害群に分類される。

彼らは、自撮り界隈に所属する美少女達の鼻を見つめ興奮をする。

そして、「触りたい・・・その鼻を触りたい!」と強く願うのであった。


自撮り界隈の方は、そう言ったナソフィリアの存在を知らず、ただ自分を褒めてもらいたいという安易な欲求で自撮りをツイートする。

ナソフィリア界隈のメンバーはそんな彼女を狙う。


ナソフィリア界隈の中で、一つのチームがあった。「チームノーズ」と自称したそのチームのメンバーは

リーダーの太郎(21歳)、ノブオ(48歳)、アンダーソン・ジュエル(18歳)の3人だ。

彼らは究極の鼻の触り心地を追い求め、自撮り界隈の少女達がいる場所に転送するマシンの開発に取り掛かった。

3人ともそれなりに有能なため、携帯端末上のデータからIPを取得、そして、その子に会いたいと思ったら、大体の場所をマシンが解析し、そして準備が完了したら端末上の少女に数分で会えるというとんでもないマシンだ。


構想は練ったものの、予算がかかりすぎると言う難点があった。

しかし、予算に関しては、どうやら、ナソフィリア界隈の中でも資金に余裕のある、ジョン・バーバラが100万ドルを融資してくれるという話であり、研究開発は2ヶ月ほどかかり、ついにマシンのベータ版が完成した。

ENIACを彷彿とさせる部屋全体を占める巨大なコンピュータだが、今後は小型化ができるとエンジニアを担当したノブオは言った。


「名称はどうする?」と太郎に尋ねる。

彼は、「アルティメットノーズという名称にしよう。」

「早速実験だ!」と少し気の早いジュエルは、自撮り界隈に所属する少女の1人、h7のマシンの画像解析用のレンズに自撮りを見せながらマシンのボタンを押した。


少女は部屋にいた。

ジュエルの部屋よりも一回り大きい部屋で、少女はスマホゲームを行なっている最中だった。

「え、なにこれ」

「可愛いいいいい」とジュエルは彼女の鼻を鼻根から鼻背に、そして鼻尖をなぞるように触り、快感を覚えた。

「これこそ、私が求めていた究極の鼻だ!」

少女が叫び出した。

ジュエルは、ワープしたは、良いものの戻る方法がわからない。


「どどどうしよう!」

結局ジュエルは家から逃げ出し、なんとか事なきを得た。

少女も親には話しておらず、この件が事案になることはなかった。


「使い方が間違っていた!

しかし、いい使い方を思いついた」とニヤニヤとジュエルはこのワープ装置の使い方を考えた。


そして、実験成功の旨を伝えると、太郎とノブオは、涙ながらに喜んだ。

しかし、このマシンの存在が政府に知られると、悪用されると感じた3人は、趣味の活動の範囲に留めておこう…と考えた。


それからというもの、不特定多数の人とができるソーシャル通話アプリ「ボイスフレンド」で通話をした人で自撮りを見せてくれた人に限り、お互いに会おうと了承をもらった人のところのみに行くようになったり、

良心的な一部の自撮り界隈ユーザーの元に行き、有料で鼻を触ったりした。


3人は1週間でトータルで1000鼻を触った。

しかし、口が軽い女は「アルティメットノーズ」の存在を自撮り界隈の多くの人に広めてしまった。

アルティメットノーズの存在を忌み嫌う自撮り界隈のユーザーはアルティメットノーズを破壊するための活動をすると宣言。


「私たち自撮り界隈は、あくまで承認をされるために自撮りをしているのであって、鼻を触らせたくて自撮りを載せているわけではない!!!」と自撮り界隈でフォロワー10万人のユーザー躁病てゃん!が立ち上がり、

「アルティメットノーズ破壊オフ会が開かれた」


3人はアルティメットノーズの改良型を作ることにした。

まず、アルティメットノーズを兵器として運用できるようにデザインを変えた。

変形できるヒト型ロボットにデザインを変え、そして、ジェットエンジンを搭載し、いつでも逃げられるように考えた。


その頃、そのロボット型アルティメットノーズを破壊したいと考えた、自撮り界隈愛好家のヤスは、対抗マシンとして、「自撮り界隈防衛ロボ メンヘラーZ」を開発。


そして、全長18メートルのロボットとなったアルティメットノーズは、名前をバルダムという名称にし、

その決闘オフ会は、翌日歌舞伎町で開かれることになった。


もちろん、警察は、阻止しようとするが残念ながら航空自衛隊のミサイルが通用しないこのロボットバトルを誰も止めることはできなかった。


メンヘラーZは、胸から光線を出した。

しかし、バルダムは、戦闘機に変形し、強力なミサイルをメンヘラーZに当てた。

しかし、聞いていない。

「ふふ、こっちは、超合金でできてきるのだ!自撮り界隈を守るんデュフフフフフフ!!!!」

ピンチとなったバルダム。

バルダムは、背中からバル・サイズと呼ばれるバルダニウム合金でできた、鎌を持ち、そして、メンヘラーZの頭部を切り落とした。


メンヘラーZは、手を上げ、無事にナソフィリア界隈は守られた。


その後アルティメットノーズと名称を戻したそのマシンは時計型にまで小型し、ワープした場所からワープする前の場所に戻れるようにバージョンアップして、ナソフィリア界隈のユーザーに向けて販売されるようになった。


値段は1台18万円と高額だが、鼻を触りたくてたまらないナソフィリア界隈からは売れた。


しかし…自撮り界隈とナソフィリアの戦いは終わっていなかった。

むしろ戦いはこれから始まるのであった。


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