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てふてふ。

作者: 白夜いくと

若き頃の話


恋焦がれて

蝶のように追いかけた


桜が乱れて

暖かな風が吹く

雪解けの頃でした


いつか

 いつか……、


実ると想い

遥かな都会のネオンの下

口にした言葉

に受け入れられず


枯れた羽根

零れる蜜

しょっぱくて酸い


苦虫どもが嘲笑う

「水求めるなら帰れ」と

光の下で幸せそうに嘲笑う


変わらぬ季節を彷徨いながら

遠のいた故郷の絵を眺めつつ


いつか

 いつか……、


そう、いつか


草木が戯れ

涼やかな風の()響き

鈴虫の鳴く頃に


帰ります、我が故郷へ

帰ろう、故郷へ。私にはきっとそこがお似合いなのだわ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 切ないうたですね…… 故郷がお似合いと言いつつも、やはり未練のようなものは感じます。
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