孤独は消えないけど.。「あいしてる」。
「孤独は消えないけど」
嘘吐きも許したい。
短編小説、愛を知る。よく、喋るあいつ。
落ちないよ。
獲れるよ。
優しくなりたい。午後からのデート。
二人で白鷺城へ散歩。
俺は、もう、昔の俺じゃない。
あいしてる。
あいしてる。
孤独は消えないけど。俺はこの部屋に掃除機をかける。
占いは上々。
あいしてる。
あいしてる。
純粋に。単純に。口唇。あいつとの優しい時間。
口唇を合わせて、涙するあいつ。
結婚するんだね。おめでとう。
俺は、言ってしまった。あいしている。
旅支度。
旅支度。
シティホテルにシングル一泊の予約電話。
あいしてる。
あいしてる。
あいつ。
あいつ。
縁取りにあいつのことばかり。
特急電車にガタゴト揺られ、お決まりの目指すは北の街。
優しくなりたいよ。
優しくなりたいよ。
珈琲、飲んでも、想うはあいつのことばかり。
珈琲、飲んでも、想うはあいつのことばかり。
車窓を見つめながら。
孤独は消えないけれど。
俺という男。
あいつという女。
晴天の鳥取砂丘で俺、一人。
優しくなりたい。
優しくなりたい。
あいつ。
あいつ。
体に缶コーヒーを投入して。砂丘のバス乗り場。
鳥取駅行きに乗車。
あっという間にトンネルを通過。
あいしてる。
あいしてる。
川端三丁目で下車。シティホテルのシングルルームで、
俺は、独り、横になる。
友達でいたらよかったのかな。
友達じゃいられない。俺は、明日、帰らなければ。
独り、戎町の夜を散歩。あいつに、
ここにいてほしい。
あいつと、戎町を歩きたい。
俺は、また、シティホテルへ歩いて帰る。
明日からの生活にあいつにいてほしかった。
孤独は消えないけど、
優しくなりたい。
フロントの自販機で、コーラを買う。
綺麗な月。上弦の月かな。
シングルルームで、テレビをつけるがすぐに消した。
メールが一件。
あいつから。
『今までありがとう。明日、お嫁にいきます』
あいしてる。あいしている。
あいつ。俺は、コーラを飲んで。俺に何ができる。
全ては消えないけど。
孤独は消えないけど。メールは返せない。
あいつ。俺。必須なことなんて恋にはありはしない。
純文学を読んでいるけど、想うは、あいつ。
あいつだけを、愛してしまった、俺という男。
あいしてる。
あいしてる。
優しくなりたい。窓から、鳥取の街の夜景が、よく見える。
俺は。
あいつは。
哀しくはないだろう。
心を整理整頓。
こころを整理整頓。旅。隣にあいつにいてほしい。
優しくなりたい。
優しくなりたい。
あいつは今頃、幸福論の中にいるんだろうな。
コーラを飲み干し、シャワーを浴びる。
逆再生、出来ないのが生きる証。
人間。
と。
人間。
男と女。
俺。
と。
あいつ。
髪、のびた。もう少し、のばすとしよう。
愛。
恋。
夢中。
あいつと一緒にしたオセロを思い返す。
優しくなりたい。
優しくなりたい。
孤独は消えないけれど。
人恋しいというより、あいつが恋しい。
テレビを見ると、阪神のピッチャーがワイルドピッチ。
水を飲む。
水を飲む。
明日、雨の天気予報。
眠るか。
灯りを消して。
あいしてる。
あいしてる。
孤独は消えないけれど。
明日、帰ろう。
あいつを愛した、あの街へ。
あいつと出会った、あの街へ。
あいしてる。
あいしてる。
優しくなりたい。
孤独は消えないけど、優しくなりたい。
あいつと俺の恋物語。
あいしてる。
あいしてる。
あいつ。
AITSU。
あいしてる。あいしてる。
孤独は消えないけれど。
愛。
男。
女。
恋してた。
優しくなりたい。