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第一話(A.D.355)新人皇帝

 温泉回です。

 予告通りのメインヒロイン登場回でもあり、しかも全裸です。

 繰り言ですが、

「な!? ゲルマン!?」

 と主人公が驚く金髪美少女が全裸で登場なので、是非ご期待を。

 ユリアヌスは夢見がちなまま、青年になった。

 常に現実を直視し続けた兄とは正反対だった。

 具体的には、困った時に

「プラトン、助けて……! 僕を助けてよ。プラトン……!」

 と独り言を繰り返す癖が直らなった。

 言うまでもなく、プラトンとは古代ギリシャの哲学者だ。当然、千年近くも昔に死んでいる。

 だが、ユリアヌスにだけはその姿が見え、ユリアヌスにだけはその声が聞こえる。

 そして、このプラトンはユリアヌスが困った時には、必ず助けてくれる。さしずめ、

 ――脳内哲学者

 というべき存在であった。

 …………。

 読者諸君、このユリアヌスを軽蔑しないで欲しい。

 ……友達がいない子供は一人遊びをするものなのだ。

 ましてや、このユリアヌスのように親類縁者友人知人が皆無の身ならば、尚の事。

 だから、架空の、想像上の、自分だけの、自分を決して裏切らない友達を脳内で作り出して、その友達と(たの)しく遊んだりするのも無理なからぬ事なのだ。

 そして、このフラウィウス・クラウディウス・ユリアヌスの場合、それが友達ではなく哲学者であったというだけなのである。

 それが二十四歳になるまで続いていただけなのである。

 …………。

 いや、このユリアヌス二十四歳とて、普段はもう少し脳内哲学者を隠そうとする。

 二十四歳の成人男性にもなれば、社会的立場とか、色々面倒がついて回るからだ。

 だが、今のユリアヌスにはそんな余裕はなかった。


 何しろ、アルプスの森で道に迷ったのだ。

 つまり、猛烈に遭難中なのである。


 だから、

「ふぇええええええん。プラトーーーン、助けてーーーーー」

 と泣き言をいうのも必然なのである。

 すると、温かい風が吹いてきた。

 ユリアヌスが風を辿(たど)って歩いてみると、ちゃぷちゃぷと水音がしてきた。

 おまけに、湯気まで漂ってくる。

 これはもしや――と足早になってみると、予想通りのものがあった。

「やっぱり温泉だ。アルプスにもあるとは聞いていたけど……ローマ以来だなぁ……」

 試しに腕を入れてみると程々に温かい。外気温が低いので、湯気は凄いが、熱くはない。

「入っちゃおっかなー……。あれ、じゃあ、さっきのちゃぷちゃぷという水音は?」

 その時、突然、温泉の水面が膨れ上がった。

 (もぐ)っていた人間が立ち上がったのだのと気付くまで、数秒が必要だった。ユリアヌスの頭がいきなりの事に追いつかなかったのだ。


 現れたのは――全裸の少女だった。


 若々しく瑞々しい白皙の肌、しっとりと濡れた金色の髪。引き締まった痩身に、しなやかに伸びる腕と長く柔らかな線を描く脚。こちらは腰を落としていたので、少女の膨らみきらない乳房――だが、腰のくびれが膨らみを強調しているので、小さくも見えない双丘――を下から見上げる形になっていた。

 ちなみにその頂点にある薄紅色は生意気そうに尖がっている。

 あまりの美しさに思わず見とれて、ぼーっとしてしまう。

 まるでギリシャ神話のような展開だ。ただし、水浴びではなく、湯浴みなのは、ローマ風と言えなくもない。そのせいか、ユリアヌスの口からはラテン語がこぼれる。

「……パークス。スィー・ウィース・パーケム、パラー・ベッルム……」

 すると少女がこちらに目を向ける。

 大きく(つぶ)らだが鋭い緑の瞳が、彫り深い顔立ちの中でも輝いていた。

 全体としては整っているが、それ以上に生気(プネウマ)に満ちている。凛とした風貌だった。

 それが自分を見下ろしている。あるいは見下している。

 悪い事をしたかも――とユリアヌスはたじろいだ。

 彼女が敬虔なキリスト教徒なら、裸身を見られる事を嫌がるかもしれない。

 だが、少女が恥じらう事はなかった。大股でじゃぶじゃぶと湯水をかきわけて歩く。

 胸元も股間も隠していない。

 そして、そのまま、ユリアヌスの横を通り過ぎる。美しい尻と乙女の温もりに、胸が高鳴る。

「Αχ. Δεν είναι πρόθυμος να κρυφοκοιτάζει σε μένα(あの、僕、覗く気はなくて……)」

 と弁解しかけ、ユリアヌスは自分がギリシャ語で話している事に気付いた。ここがガリア(現フランス)ということを忘れていた。慌てて頭をラテン語に切り替える。

「ご、ごめん。実は道に迷って(Doleo Ego perdidit in via)……」

 だが、少女は黙って草叢(くさむら)から、鉄器を拾い上げた。それは決して長くはないが、肉厚幅広の両刃で――というか、あれはローマ軍で制式採用されている剛剣(グラディウス)ではないのか?

 そして、少女は一糸纏わぬまま、剛剣を大きく振りかぶる。

「へ?」

 少女が腕を振り降ろすと、剛剣がまっすぐ飛んでくる。

 投擲された剛剣はユリアヌスの頬をかすめ――というか、少しばかり肉をちょん切って――後方へとすっ飛んで行った。

「ちっ……」

 少女は舌打ちした。

 外したか――という内心が滲み出る様な舌打ちだった。


 勿論、ユリアヌスは全力で逃げ出した。


 しばらく山林を駆け抜けた後、ユリアヌスは独白する。

「は、裸を見られただけで、殺人未遂とは……! ガリアは荒っぽいと聞いていたが、まさかここまでとは……!」

 そこで、息が切れ切れになって、足がもつれる。いまだに慣れない紅の外套に右足が絡まる。結果、ユリアヌスはすってんころりん、思いっきり顔を地面にぶつけた。

 だから、独り言などしなければいいのに――と余人なら、呆れるだろう。が、ユリアヌスは孤独な少年だった。今でも友達いない青年だ。ぼっち系の二十四歳である。よって、独り言を中々やめられない。

「それに、これだけ逃げれば……」

 と再び独白し掛けて、壮絶に嫌な予感がした。

 ゆっくりと後ろを振り返る。


 少女は追いかけてきた。しかも全裸で、剛剣(グラディウス)だけを握って。


 慌てたユリアヌスは再び駆け出す。今度ばかりは独り言の余裕もない。

 ――ど、どうなっている?

 ユリアヌスは少女の目的を『覗き野郎を追い払う』だと思っていた。だから、足を止めた。しかし、どうやら少女の目的は『覗き野郎をぶっ殺す』だったらしい。信じられない。覗いたのは不慮の事故だし、謝罪もしている。それでも少女はユリアヌスの息の根を止めたいらしい。

 しかも……

 ――お、追いつかれる……!

 少女は引き締まった(裸だからよくわかる)痩身に相応しい俊足だった。冗談抜きで羚羊のような美脚が凄まじい躍動をしていた。

 対するユリアヌスは元々運動不足の哲学青年だ。足の速さはせいぜいが人並みである。

 さらに全裸の少女に対し、ユリアヌスは甲冑を帯びている。徒競争(かけっこ)で勝てるはずがない。

 では徒競争以外では? こちらは武装した男性で、あちらは全裸の少女だ。取っ組み合いになれば……。

 ――勝てるわけない……!

 何しろ、相手は剛剣をあれだけ正確に投擲できるのだ。結局、致命傷には至らなかったとはいえ、そもそも剛剣は投擲に向かない。そんな剛剣を投擲し命中させた。この一事を以って、その力量はわかる。

 急に前方の視界が開けた。

 (がけ)だ。

 後世日本の宅地造成規制法施行令の1条2項でいう『地表面が水平面に対し三〇度を超える角度をなす土地』が見えたのだ。

 ――しめた。

 あの少女がいかに頑強と言えど、所詮は全裸だ。全裸で鬱蒼たるアルプスの山林を駆け抜けられる時点で人外臭いが、しかし、全裸なのだ。

「ふっ。君はその柔肌で崖を転がり落ちれるかな? だが、僕は甲冑を着込んでいるのだよ! ふははははっっ! ではさらばだ……!」

 ユリアヌスはぼっち系特有の一人芝居をし、「とうっ!」と、その崖に飛び込んだ。

 ただ、なんというか……想定していたよりも崖の勾配は若干激しかった。その地形の傾斜は三〇度どころか垂直に近かった。

 いわゆる絶壁だったのだ。

 だから、飛び込むというよりも、落っこちる形になった。


   ***


 全裸の少女はラテン語で呟いた。

「あいつ……馬鹿か(Aut fortasse stolide)?」


   ***


「ううぅ、死ぬかと思った。というか、死ぬところだった」

 ユリアヌスは全身打撲でズタボロ、しかも、水に濡れた衣服でガタガタ震えつつ、独白した。

「でも、下が川で本当に助かった~」

 実際、僥倖(ぎょうこう)だった。

 水量が衝撃を和らげ、隠れ蓑になってくれただけではない。水の流れる川があるのだから、下れば、大概、海に出る。そこまでいかなくても、大河や大湖に繋がっている可能性も高い。いかにアルプスと言えど、大河や大湖には人の手が入っている。そこまで辿りつけば、ローマ街道やローマ軍団を見つける事は難しくない。

 そう考えて、川沿いに山を下ったユリアヌスは、意外にあっさりとローマ軍団を――さらに知り合いの顔を見つける事が出来た。

 五十代の元財務官僚サルスティウスだ。

「おーい、サルスティウス殿~」

「おお、ユリアヌス様っ! ご無事でしたかっ?」

「うんっ!」

 そして、ユリアヌスはサルスティウスに駆け寄り、さらに飛び跳ね、そのまま抱き付いた。

 そのまま、ぎゅーと抱き締める。

 さすがにサルスティウスも困った顔をしたものの、ユリアヌスの抱擁を拒もうとはしない。それだけで頬が緩む。甘えているという自覚はある。しかし、ユリアヌスはこの初老の男性を父のように慕っていた。できれば、一方通行の感情ではなく、サルスティウスも自分を息子のように思ってくれると嬉しいのだが……。

「ユ、ユリアヌス様、そろそろ……。人目もありますので……」

 と、(いさ)められれば、「ん。ああ、そうだね……」と離れるしかない。

 ユリアヌスが名残惜しんでいると、サルスティウスは早速状況を説明してくれた。聞けば、サルスティウスもユリアヌスとはぐれた後、ほぼ同じことを考えて、目ぼしい川を捜し回ったそうだ。

「あなたが山を登らない事だけを願っていました」

「ああ、それも思いついたんだけどね」

 何故か、サルスティウスはぎょっとした顔になった。

「『山で遭難した時は下手に川を下らない方がいい』って、聞いた事あってさ。滝があるかもしれないし、小川だと土の中に消えてしまうかもしれない。むしろ、山道は山の尾根に沿って作られている事が多いから、それを目指して……」

「ここはアルプスですよ!」

 サルスティウスは大声で話を遮った。

「ローマやコンスタンティーノポリス周辺の小山ではないのです。尾根に登山道なんてある訳ないでしょう。あなたが尾根に辿り着けるわけがない。加えて、この規模の河なら、そんなに簡単に見失ったりしません! いいですか、ここはガリア(現フランス)のアルプス――既に【西方(オクシデント)】の中でも秘境と言える場所です。【東方(オリエント)】のような都会の発想は通用しないと思って下さい……!」

「は、はい……」

 ユリアヌスはサルスティウスの気圧される形で頷いた。

 実際のところ、ユリアヌスも最終的にサルスティウスと同じ結論に至っている。だからこそ、山を登らずに川を下ったのである。

 だが、迷ったのは事実だ。対して、サルスティウスは即決したらしい。

 つまり、経験の差だ。相反する複数の原理が絡み合っている時、演繹で答えを導き出すのは困難であり、帰納で答えに辿り着く必要がある。そのためには机上の知識より、実際の経験が求められる。それがサルスティウスにはあって、ユリアヌスにはないのだ。

 ユリアヌスも机上の学問は得意だった。半年にも満たないが、訓練も受けている。圧倒的に不足しているのは『経験』だ。だから、その経験をこのサルスティウスに補ってもらえれば、ありがたい。

 ――机上の空論では駄目だ……という事は机上で勉強してきたからな。うんうん。

 そして、同時にユリアヌスには書物好きで人間嫌いな酷薄さもあるから、

 ――……このサルスティウスという男は信頼に足るな。

 と、脳裏で冷たい判断をも下していた。

 すると、サルスティウスはユリアヌスの頬の明らかな刀傷に目をやった。

「その傷はどうしたのです?」

「いやあ、いきなり【蛮人(バルバロス)】に襲われて……」

「なんと……もしやゲルマンですか?」

「ゲルマン?……そう言えば、金色だったし、あれはゲルマンかもしれない」

「なんと、ゲルマンですと?! ああ、【蛮族(バルバロイ)】がこのアルプスにまで浸透しているとは……最早一刻の猶予もありませんな」

 サルスティウスは嘆いた。

 微妙な齟齬がある気はしたが、ユリアヌスは訂正しなかった。そりゃあそうだ。問答無用で襲いかかってくる少女は野蛮と呼ぶに相応しい。

 ……しかし、彼女は何者なのだろう? 肌を見られて嫌がる、あるいは怒る――と言えば、キリスト教徒である。が、今考えてみれば、風呂嫌いのキリスト教徒が水浴びをするのか? それにキリスト教は女性に貞淑を求める。年頃の少女が、仮初めにも成人男性のユリアヌスを、全裸で襲いかかる――というのはキリスト教徒に相応しいのだろうか?

「そうだ。今後は【衛士(リクトル)】を付けましょう。二度とこんな事がないようせねばなりませんから。よし、トゥルート!」

 というサルスティウスの言葉に従って、

「はっ」

 一人の衛士がきびきび近づいてきた。

 ユリアヌスはその姿に絶句する。

 トゥルートと呼ばれた衛士は金髪白皙の細面で……。

 有り体に言って、水浴びをしていた例の全裸少女にそっくりだった。

 ――というか、同一人物だよね?!

 勿論、今の彼女(?)はローマ軍の正装で身を固め、長い金髪を後ろで束ねているが……。

 ――こ、これはいわゆる男装美少女? いや、文学作品には時々出てくるけど……。

「ああ、長髪が目障りでしょうか?」サルスティウスはまるで見当違いの弁解を始める。「生憎(あいにく)、ガリアの伝統では男女ともに長髪が基本なので……」

 そこでトゥルートの方もユリアヌスに気付いたらしい。それまでの軍人然とした態度を崩し、

「こ、こいつ……何者です?」

 と、ユリアヌスへ疑わしげな目を向けた。

 ……問われれば、答えねばなるまい。

「ええと、僕が【皇帝(カエサル)】です」

「はぁ?」

 トゥルートのこの態度にサルスティウスは目を覆う。

 だが、ユリアヌスは苦笑するのみだった。組織の秩序を考えれば、笑い事ではない。しかし、苦笑するしかない。違和感しかないのは自分も同じなのだ。

 だから、ユリアヌスはもう一度ゆっくりと繰り返す。

「ですから、僕が今度のローマ皇帝なんです」


   ***


 さて――。

 ローマの平和(パクス=ロマーナ)なる言葉がある。古代ローマ帝国が地中海世界を支配し、後に『人類史上最も幸福な時代』と呼ばれた時代を指す。

 再生(ルネサンス)なる言葉がある。中世ヨーロッパでは教会が権力を握り、人々は唯一絶対なる《神》に支配されていた。その中で古代ローマの消失技術(ロストテクノロジー)と人類文明の尊厳を再生(ルネサンス)させた運動を指す。

 例えば、ローマ街道は帝国崩壊以後も鉄道出現までは欧州(ヨーロッパ)最速の移動手段だった。

 例えば、ローマ水道は建設以後二千年を経た現代でも人々の咽喉(のど)を潤し続けている。

 このように偉大な文明が何百年もヨーロッパを支配し、その崩壊以後の千年、ヨーロッパは同じ水準に到達できなかった。

 だから、中世から現代にいたるまで、欧米諸国は『ローマの後継者』を自称したがる。その影響力が計り知れないからだ。

 だから、ファンタジー作品ではしばしば『昔は今よりも進んだ技術の偉大な帝国があった』と設定される。現実に中世初期の欧州(ヨーロッパ)では、地上で必死に作り上げた造物より、地下を掘って出てきた遺物の方が、明らかに優れていたからだ。

 古代地中海世界におけるローマ帝国の偉大さは語るまでもない。


 しかし、時に西暦(AD)355年。この頃、既にローマ帝国の衰退は明らかだった。

 最早、ローマ帝国に往年の力はない。実際、ローマ帝国はこの後しばらくして崩壊する。

 そして、この物語の主人公《背教者ユリアヌス(ユリアノス=アポスタテース)》は、その流れに(あらが)った男として、歴史に名を刻む事になる。


 ……とはいえ、この時のユリアヌスはまだその萌芽を示したばかりだ。


 だから、トゥルートは知る由もなかった。

 この気弱な青年が、唯一絶対の《神》に抗う【尊厳者(アウグストゥス)】になるとは……。

 まして、ユリアヌスは生涯知る由もなかった。

 哲学者に成り損なった自分が、古代世界最後の希望だったとは……。

 後の『第六天魔王』の如き自称ではない。

 カトリック教会公認の【背教者(アポスタタ)】への第一歩がここから始まるとは、誰も知る(よし)がなかった。


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