あらすじ
注意!:これは「結末まで含む」「ネタバレ有り」版の【あらすじ】です。
HJ小説大賞2021 前期(「 小説家になろう 」 部門)の応募規定に【あらすじ】が必須となっていたので、載せておきます。私が【あらすじ】の意味を勘違いしている可能性も高いのですが、念のための処置です。
その上で読みたい方は画面をスクロールしてください。
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***あらすじ
主人公ユリアヌスは読書が好きなオタク少年だった。
教会にいた頃から、プラトンやアリストテレスが特に好きだった。しかし、それは異教徒の書物として、取り上げられた。だが、ある時、ユリアヌスはそれが政治的事情によるものだと知り、そんな現実を忌み嫌うようになる。
そして、西暦355年。ローマ帝国の斜陽が明らかになっていた頃。
ユリアヌス二十四歳が、ガリア(現フランス)にて、ゲルマンの少女トゥルートと出会う。
何故なら、ユリアヌスは引きこもりから一気に、西方のローマ皇帝となっていたからだ。
トゥルートは信じない。
実際、社会経験皆無なユリアヌスは当初空回りするばかりだった。
しかし、その中でユリアヌスは皇帝として、トゥルートは衛士として、お互いを知り、学び、成長していく。ユリアヌスの台頭を嫌う宦官勢力の妨害なども潜り抜け、
―元財務官僚サルスティウス。
―ギリシャ人貴族アンミアヌス。
―ペルシャの間諜娘シャハラザード。
―老練な騎兵セヴェルス。
などの信頼を獲得する。
357年にはユリアヌスもトゥルートと結ばれ、約三倍の敵を包囲殲滅。連戦連勝を続け、内政にも成功する。
そんな中、東方ではローマ帝国がペルシャ帝国に敗北。《正帝》コンスタンティウス二世が《副帝》ユリアヌスへ主力兵士の引き渡しを命令する。
ユリアヌスは苦悩の末、この命令を拒否。家族の仇でもあるコンスタンティウスとの決戦のために東進する。
ユリアヌス軍は無敵無双で、破竹の東進を続ける。
しかし、その最中コンスタンティウスが病死。
そのコンスタンティウスの遺言状では後継者として、ユリアヌスが指名されていた。
結果、ユリアヌスはローマの唯一皇帝となる。
そして、コンスタンティウスの意思を継ぎ、ペルシャに挑む。
だが、ユリアヌスはその遠征で戦死。
時に西暦363年、享年三十二歳。
トゥルートはユリアヌスの遺児を育て、シャハラザードがユリアヌスの遺志を継ぐ事になる。