ライメイ
なにが起こったのかわからないが、とにかく今回はゲームオーバーになることがなく、クジュシンで胡座をかいている坊主のところへ帰還する結末には至らなかった。
「これは、どういうこと?」
「リバイブが成功したの!サオリちゃんはさっきね、スライムに突進されて、死んでしまったの!でもね、リバイブという魔法をかけられた人間は、死んでも生き返ることができるの!自分にしか使えないかもしれないけど、もしかしたら仲間にもかけることができるの~!すごい!!!」
「それは本当なの?すごい能力じゃないの!やりたい放題じゃないの!」
「うーん、もちろん魔力量にもよるけどね!魔力切れを起こしたら使えないから!でもいまのところは大丈夫そうだね。ねーねー、リリィも死んでいいー?試してみたいのーーー。アハハ」
「リリィちゃん、そんなお試し感覚で死ぬのはだめよ。だいたいそれで、私のリバイブがまだ他人へは使えなかったらどうなるの」
「んーー???どうなるって、リリィも坊主の加護を受けているからクジュシンからやりなおしー。でもデッカイドまで進出していたから、世界を征服されてしまうかもねー」
「それは良くないわ。あれ、リリィちゃん、みて。なんかおかしくない?」
サオリとリリィが小高い丘の上で話しているとき、丸焦げになったスライム3体同士の距離が妙に近くなっているというか、身を寄せ合っていた。
「ピギャァ......」
「あ、まだ生きてるわね。おまけに、くっついてない?」
「んー?ホントだー!あ、ただのスライムじゃなかったかも。強いスライムだったのかも!リリィ超強いから、違いが分からなかったけど!あ!」
2人が見つめていると、くっついたスライム同士が光りはじめ、どんどん大きくなってしまった。そして、前回に討伐をしたランスキメラのようにグングン大きくなり、こう、ティラノサウルスのような形へと変貌を遂げてしまったのである。
この間、やはり2人とも礼儀正しいというか、この世界に神たる管理者が存在し、モンスターが変身中は攻撃ができぬようプログラムされているようにもみえるというか、立ち尽くし眺めていた。
「ギャオォス!!!!!」
水色で透明がかった肌をした、ティラノサウルㇲの出来上がりである。タケアキがいたらおそらく大喜びしていただろう。
「スライムダイナソーだね!ここハッピー・イー県は、恐竜系の魔物のスクツだから、影響をうけているんだとおもう!まいったねー強いよー!」
「そうなの。なんとなく分かったわ。魔王はここへ私たちを飛ばして、自分の手を下すまでもなく私たちを葬り去りたいといったところね、ところで、リリィちゃん、おそらく、スクツじゃなくて、巣窟よ」
「テヘペロッ☆ライメイ!!!」
ちゅどーん、と大きな音が鳴ったと同時に、辺りが暗くなり、天空から激しい発生した強烈な稲妻がスライムダイナソーを直撃した。




