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幽閉

 その、31階中央に立ち、リョウヘイと名乗る男は坊主頭に、仏教徒が身にまとっていそうな黒い法衣を身にまとっており、そしてにこやかな笑顔でタケアキとドンズを見つめていた。目は白い部分が見えないほど細くなっており、また、口角は上がっていた。いままで登場したどの人物よりも高感度の高い顔をしていた。タケアキが質問を投げかけた。


 「リョウヘイさんと申しましたね。私はオークボパークの管理人をしていました、タケアキです。一つお伺いしたいのですが、あなたは私をご存知ですか?」


 「タケアキさんですよね。よく存じ上げておりますよ。なんでも、オヂキメラを解放して、魔王討伐の旅に出たとか。ついに好機が来たとのことですかな?」


 「そこまで把握されておりましたか。クジュシンの一人の天才が生まれた噂は聞いておりましたよ。しかしこんなところに幽閉されているとは、一体どういうことなのでしょう」


 「ハハッ。アナウンスでは、修練の間と聞こえませんでしたか?」


 「ええ、てっきり、強力なモンスターが現れるのかと思いきや、爽やかな青年が一人いるだけでしたがね」


 「ということはリョウヘイはん、あんたが稽古をつけてくれるということかいな?」


 「いいえ、私があなた方に稽古をつけるということはありません。修練とは、私自身が行なっているのですよ。そしてどうやら、ついにチャンスが来たようです。いざ、アキパラパーに向かいましょう!!!とにかく今晩はお休みいたしましょう!!!」


 「それはまた急展開ですね、しかし戻るのはどうやればよいのです?カクシミッケさん」


 「カイセキノケッカ、アイニクデスガ、コノヘヤカラデルホウホウガミツカリマセン」


 タケアキは目を丸くしてして、唸り声を上げてしまった。そうして、リョウヘイをキリっと見つめ、答えをまった。


 「ハハッ。こまったでしょう。実は修練といいつつ、私も同じ状況なのですよ。幽閉されているのです。どうすればいいものか。なにか条件が揃えばようやくだしてくれるそうで、それまで鍛錬せよとのことらしかったのですよ。おかげでかなり強くなりました。ポピンが話しているのを小耳に挟んだところ、体内に鍵をもつ、重要人物が現れない限りは、部屋から出る事が叶わないらしいのですよ。この部屋では、定期的に食事が出ますし、ベッドも用意されます。修業を望めば、モンスターが登場し、レベルアップに励めます」


 「重要人物ですか。なにかヒントでもあればよいのですが、とにかく修業を行うしかないのでしょうか」


 タケアキとドンズは、途方に暮れた様子でお互いに目を合わせていた。無機質なその空間で、静寂の時間が続いていた。現状、三名と一体について言えば、なすすべがないらしかったが、ここでドンズが提案をした。


 「この壁を壊せばでれるのちゃうん?」

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