助けるか見捨てるかどっちの方が面倒がないだろうか
さぁ、今日から街を探すことになったのだが……辺りは1年前少し見ただけで、余りじっくりとは見て回ってなかったんだよなぁ。どうするか……ま、あまり近くに街なんかなくても、僕は飲まず食わずで生きていけるからいいか。
僕はこの1年で結構強くなったと思う。設計図を書いている時、魔物なんかが襲ってきたからねぇ。ま、僕の土魔法によれば簡単に殺せちゃうんだよねぇ〜。なんだって、周りを囲って上から鉱石で押し潰しちゃえば良いだけだからねぇ。
そうしたらここら辺に出てくる魔物はみんな死んじゃうからね。
と、言うわけで今回もステータスチェックをしよう!
ステータスオープン!
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名前:なし 年齢:1歳 Lv57
性別:雌雄同体
種族:土の王位精霊
体力:50000/50000
魔力:6150000/610000
スキル
【鉱物生成】【念話】【飛翔】【鉱石加工】【偽装】【アイテムボックス】【言語理解】【転移】【高速思考】【顕現】
パッシブ
【物理無効】【精神魔法耐性Ⅴ】
称号
【王位精霊】【熱狂】【不眠不休の者】【鉄の意志】【変わり者】【ゴブリンスレイヤー】【コボルトスレイヤー】【ホーンラビットスレイヤー】【オークスレイヤー】
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どうよ!このステータス!レベルが57になったんだよ!何故か人型モンスターは、僕を見つけた瞬間僕を捕まえようとして来るからなぁ。もしかして、僕を犯す気で居るのか?確かに僕は雌雄同体だから、男でも女でもあるけれど……ちなみに、今僕の姿は癖のない長い銀髪が腰まであり、薄香色の肌で茶色のワンピースを着ている。傍から見れば女の子の格好をしている。
ま、その事は置いておいて。まずは街を探していこう。今の僕の【飛翔】なら頑張れば時速100kmは出せるからね!わかりやすく言えば電車並みの速さだね!っと。そろそろ本格的に探しに行こう!
▅
僕が街を探し初めて1日と6時間たった頃。僕は少しだけ、考え込んでいた。それは何故か……それは異世界転生あるあるの馬車が盗賊に襲われていると、ベタな展開が繰り広げられていたからだ。それで僕は襲われている馬車を助けるか、助けないかで迷っていた。多くの人間に問えば、無論大体の人は助けると言うだろう。んーでもなぁー。まぁ、街がどっちの方向にあるのか聞いたら…あ、護衛っぽい最後の一人が死んだ。とりあえず助けがいるか聞いてみるか。
僕は【顕現】を使用して、今にも襲われそうな女の子の横に現れた。
「こんにちは〜お嬢さん、助けはいるかい?それともいらないかい?」
女の子はいきなり現れた僕に驚きながら、「た、助けてください」と言い僕に抱きついてきた。僕はちょっと驚きながら、土魔法の《ロックアロー》を使い、盗賊的なものを一掃した。
あ、そうだ!さすがに盗賊みたいな見た目でも財布の一つや二つくらい持ってるでしょ。僕は盗賊(断定)の死体をまさぐっていると、先程助けてと言った女の子が再起動してこちらにやってきた。
「あ、あの…先程は助けていただいてありがとうございます。もし、可能でしたら私を街まで護衛をしてくれませんか?」
ふーん……どーしよ。このまま護衛をしてもいいけれど僕って何も準備してないから怪しまれそうなんだよなぁ……それに、この女の子は街までの道が分かるのか?
「ねぇ君。街までの道は分かるの?それと護衛を頼むなら報酬が必要になるのだけど……」
「あ、はい!街までの道は分かります。報酬に関しては家に帰ったらお金がありますので……」
ふむ。街までの道は分かる、お金もある、よし助けるか。でもどうやって移動しようか。馬車は車輪が壊れていて使い物にならないし……いっその事僕が【飛翔】で女の子を街まで飛んでいくか。
「あ、そういえばあなた名前なんて言うのですか?ちなみに私の名前はアステルって言います」
名前……名前かぁ。どうしようか……んー私がいつもネットで使ってる名前は、アリスとかになるけれど…まぁ今の姿なら大丈夫だよねぇ。でもネットで使ってる名前を使うのはなぁ……よし!アステルに決めてもらうか!
「ねぇアステル、僕には名前が無いんだ。だから君が決めてくれよ!」
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