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死神が僕にくれた幸福な運命  作者: 風乃あむり
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12

 

 五月に入ると、胸の中の苛立ちどんどん存在感を増して、僕のことを苦しめた。


「じゃ、夏原さんまた明日。女子チームも行きたいとこ調べておいてな」


「うん、バイバイ本山君」


 視線の端っこで涼乃がにこやかに手を振った。

 相手は本山。僕の「親友(自称)」だ。


 最近、本山と涼乃がよく話すようになった。

 そもそもこの二人は一応幼なじみらしいから、仲良くしてることはおかしくない。幼稚園から中学までずっと同じとこに通ってたのに、これまで話すらしてなかった方が不自然だ。


 でも……なんかムカつく。


 何がきっかけだったんだろう、突然親しげに会話するようになって、昨日はついに修学旅行の同じグループになっていた。

 本山は当然のようにそのグループに僕を付け足した。本山と、涼乃と、ももちゃんと、僕。この四人で京都の自主研修という名の自由行動を共にするらしい。


 涼乃とは気まずくて、中3になってからほとんど話せてないのに――本山め、いつも余計なことしやがって。



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