表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

作者: あゆみ

その季節外れの蛍を見たのは、会社からの帰り道の途中だった。初めは何かわからなかったが、それがぼうっと黄色く発光しているのを見て、蛍だと分かったのだった。

 

「こんな所に蛍がいるなんて...。」

僕はそう呟いて、暫く蛍に見入っていた。


蛍は暫くその辺を飛んでいたが、やがて何処かへとんでいってしまった。

  

僕は、家に帰った。

「ただいま。といっても誰もいないんだけどね。」

半年前、妻に先立たれてから、僕は一人で暮らしていた。


すると、部屋の壁に黒い何かがあるのをみつけた。

それは、さっきの蛍だった。何かの拍子で家に入り込んでしまったのだろうか。


僕は、あることを思い出した。それは、亡くなった人が姿を変えて戻ってくるという話だった。


「お前、もしかして夏美か?」

蛍に向かってそう話しかけた。

「なーんてな。」

僕は一人で笑った。


そして蛍をそっと掴んで外へと逃してやった。

蛍はしばらくじっとしていたが、やがて夜空へと飛んでいった。 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ