表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀ 新人調合薬剤師の苦難  作者: 雪*苺
【 コーチゾスの街 】
4/7

✒ 応接室 / 薬剤を鑑定してもらう 2


リット

「 ギルドマスターの前で、鑑定士長と鑑定院長に鑑定してもらえるなんて光栄です 」


 鑑定士長と鑑定院長がギルドマスターの前でどう(どう)と虚偽鑑定をされたら、ギルドマスターもグルなんだろうな。


 もし、そうなら≪ コーチゾスの街 ≫を出てほかの≪ 街 ≫へ行こうと思う。


 フィールドには怪物モンスターが出現するから、1人旅は危険だし、自殺行為になる。


 冒険者ギルドや傭兵ギルドで護衛を依頼してフィールドを移動するのが一般的だ。


 冒険者や傭兵を雇えば、その分お金が掛かるのは当然で、たくわえが必要になる。


 新人調合薬剤師の僕には冒険者や傭兵を雇える程のたくわえは無い。


 だけど、僕にはカラス王様ボスのリッドンがてくれる。


 この世界のカラスは予想に反して逞しくて強い。


 お腹がくと集団で怪物モンスターを襲って骨意外は全てべるらしい。


 上空から怪物モンスターの位置も動きもカラスがリッドンへ伝えてくれるから、怪物モンスターを避けてフィールドを移動する事が出来るんだ。


 となれば、セフィートも妖精も助けてくれるし、なんとか次の≪ 街 ≫へは行けそうな気はする。


 僕がそんな事を考えている内に、鑑定士長と鑑定院長による鑑定が終わったみたいだ。


 鑑定士長と鑑定院長がそれ(ぞれ)の書類に記入をしてくれている。


 僕は虚偽鑑定士にしか薬剤のランクが()5である事を話してない。


 鑑定士長と鑑定院長は僕の薬剤をと鑑定して正規の鑑定結果を記入をしてくれたのかな?


 書類への記入を終えた鑑定士長と鑑定院長が書類を見せてくれた。


 薬剤の鑑定結果はと言うと────。






鑑定院長

「 ……これは事なのかね?

  鑑定士ベガトル、きみの事はベテラン鑑定士だと記憶しているが……。

  これはほんとうきみが鑑定した結果なのかね? 」


鑑定士長

「 ベガトル──、貴方がベテランの鑑定士である事はギルドマスターも鑑定院長も私も知っている。

  しかしだ、貴方の鑑定結果と鑑定院長と私の鑑定結果は合っていない。

  ベテラン鑑定士の貴方が鑑定結果を間違えて記入しているのか、私には分からないのだが…。

  貴方は、鑑定結果を書き間違えるミスをしてしまったんだい?

  これは──リット君の言うとおり虚偽鑑定だ。

  虚偽鑑定は鑑定士にとっと最もしてはならない行為だ。

  か分かるかい?

  鑑定は依頼主との信頼の上に成り立つからだよ。

  貴方は依頼主との信頼をみずから失う行為をしていたんだ。

  それも冒険者ギルドでだ。

  これは大罪だ、この虚偽鑑定書は重要な証拠になる。

  ベガトル──、ベテラン鑑定士を失う事になるのは残念だが、冒険者ギルドは失った信頼を取り戻さなければならない。

  その為には新人調合薬剤師をターゲットにした虚偽鑑定をしていた貴方を解雇する必要がある。

  今回が初犯でない事を考えると、貴方は鑑定士ライセンスを剥奪される事になるだろ。

  しかしだ、それは仕方無い事ではなく当然の結果だよ。

  今まで貴方が新人調合薬剤師達に虚偽判定をした事を悔やみ反省したまえ 」


鑑定士:ベガトル

「 そんなっ、鑑定士ライセンスを剥奪されるなんて、あんまりじゃないか!!

  なんで俺だけ罰せられないといけないんだ!!

  虚偽鑑定なんて鑑定士なら誰でもんだよ!!

  俺をばっするなんて横暴だっ!! 」


鑑定士長

「 ならばベガトル、貴方は自分以外に虚偽鑑定をした鑑定士の名前をギルドマスターの前で言えるのか! 」


鑑定士:ベガトル

「 ライセンスを剥奪されないなら教えてやりますよ!

  俺の知ってる範囲になりますがね!! 」


ギルドマスター

「 そうか。

  お前はライセンスの為に、仲間を売ると言うのだな?

  ギルドマスター室へ連れて行け! 」


 虚偽鑑定士のベガトルは冒険者に立たされると強引に応接室を出された。


 応接室に残ったのは、ギルドマスター,鑑定院長,鑑定士長,僕の4名だけになった。


 鑑定士長と鑑定院長の鑑定に依れば、僕が持ち込んだ薬剤はLV1で、ランクは全て()5だと判明した。


 2枚の書類にも正規のランクがしっかりと記入がされている。


 どうやら鑑定士長と鑑定院長は虚偽鑑定には関わっていないらしい。


 現段階では──だけど。


 ほんに彼が白なのか僕には分からないけど、僕は薬剤の鑑定をとしてもらえて、正規の価格で買い取り交渉が出来ればそれでいいんだ。


鑑定士長

「 リット君、身内が虚偽鑑定をして済まなかった。

  ほんとうに申し訳無い事をしてしまった 」


リット

「 頭を上げてください。

  鑑定士長が僕に謝る必要はないです。

  僕に謝罪をすべきなのは、虚偽鑑定をした鑑定士ベガトルでしょう。

  僕は正しく鑑定をしてもらって、正規の価格で薬剤を買い取ってもらいたかっただけです 」


鑑定士長

「 リット君──、にある薬剤を買い取らせてもらう事は出来ないかい。

  勿論、リット君が望むとおり正規の価格で買い取らせてもらうよ 」


リット

がとう御座います!

  買い取ってもらえると僕も助かります。

  宜しくお願いします 」


鑑定士長

「 とんでもない!

  此方こちらこそがとう。

  私はエンリディケ・ソーイナと言う。

  薬剤の買い取りをしたい時は、私の名刺を見せるとい 」


 そう言うと鑑定士長エンリディケは僕に名刺をくれた。


リット

がとう御座います 」


 僕はテーブルの上に出している薬剤を全て鑑定士長エンリディケに買い取ってもらう為に、書類にサインをした。


 ぐにギルドマスターが必要な金額を用意して、テーブルの上にゼニぶくろを僕の前に置いてくれた。


鑑定士長

「 リット君、全額あるか確かめてくれるかい 」


リット

「 はい。

  確認させていただきます 」


 僕はゼニぶくろに入っている硬貨をテーブルの上に出して、金額の確認を始めた。






リット

「 問題ありません。

  全額ありました。

  がとう御座います。

  これからも宜しくお願いします 」


 ゼニぶくろマジックバッグ(魔法の鞄)の中へ入れた僕は、応接室を出ると鑑定士長エンリディケの案内で受け付けカウンターのあるフロアへ戻った。


 冒険者ギルドを出た僕は、商人ギルドと薬局ギルドへ向かう為に歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ