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絶望のIF(プロット的にこうはならないけどね)

「術式が違う!!」


 また私の主人のご乱心……私もいつかは捨てられるけど、それまではずっと一緒に居たい。


「霧を出せ!」


 私の霧は特別な霧。ご主人様の精神安定剤としても重宝されている。


「ねぇ、私は何処で間違えたのかな?どうやったら理不尽を覆せる魔王になれるの?私を守る?私は不死身になったんだよ?私が身をていして守らないといけないんだよ?」


 私達無機物の…ご主人様の手で直せる存在を除いてご主人様を慕っていた住人は死んでしまった。私でも分かる。アレは私達と住む次元が違う。二次元三次元とかそのレベルじゃない。第七感を操る七次元の存在って私に詰め込まれた蔵書達は言っている。それが本当なら私達には勝てない。


「私を庇ってみんなが消えたら意味がないんだよ!私はね…みんなと一緒にバカやってる時間が楽しい、モノを作り出す工程が楽しかったんだよ?ねぇ■■■■、私は何処で間違えたのかな?どうやったらまたみんなと笑い合えるの?」


 精神が摩れきって…死にかけてる……私の中で永久(とわ)に良い夢みてね、マスター……

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