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謎の旅行
「宇宙…それは普通の人にとっては果てしなく広いもの」
『どした?急に』
「いや何…こうしてバイクで宇宙を走ってるとね…」
『それを目的で私達を創ったんでしょ?』
『私は違う』
「せやね、ゴリアテはドールズの母体兼ドッグとして創ったからな」
『私はドールズの母』
「グランぐらいよ?我が儘が過ぎる作品は」
『作品…やっぱり娘にはなれないの?』
「や…子供そのものとは思わんよ。正直な話、全盛期の自分と対話してきたけど、お互い、ロンドですら認めたく無かったぞ…」
『ロンドで無理なら私達はもっと無理じゃん』
「そういうこと。ねぇ、一つ聞きたいんだけど、オートパイロットでどこ向かってるの?」
『どこって果てですよ』
「なんで?」
『次元干渉機能が壊れたので安全に次元旅行を行う為です』
「へぇ…」




