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黒白の蒼きボス

「シロクロ久しぶりね」

「「ボスお久しぶりです」」


 双子で猫耳美少年のシロとクロ。毛色で名を決めてしまったけど、本人達は喜んでいるようだし、特に問題ないのだけど……その性格から双子とは思えないのよね。


「それで二人で仲良くやってたの?」

「いえ、兄さんが死にかけるので僕の仕事がとても多かったです。むしろパーティーメンバーを増やしてくださいよボス」

「シロが魔法とかを含む攻撃手段に乏しいので守ってるだけですよボス」

「マリアでいい?」

「マリア…ですか」

「マリアかぁ…」


 そう、マリア。同じ私の配下の猫は猫だけど、とにかく自由なロシアンブルーの化け猫なのよね。

 まあ、私とマスターの指示は確実に聞いてくれるから最悪の事態だけは避けられてるけど、私の配下の中では随一の実力者だし、珍しく人として暮らしているのよね。

 普通は猫として暮らすのにも関わらず。私は元々人型だったからら人のまま過ごしているけれどもね。


「呼んだかにゃ?」

「やはり貴女達フリーダムの民は底力は侮れないわね」

「私達がフリーダムでいられるのはニア様を始めたとして、神々の加護のお蔭ですよ」

「要件なんだけど、シロクロとパーティー組んでとある任務に就いて欲しいのよ」

「内容次第で」

「初代国王とマスターの両親の捜索よ」

「……厄介払いなら素直に言って貰えれば自決したのになぁ…」

「ずっと前からその任務に就いてる俺達はどうなるんだよ」


 そう…私や全知全能に等しい全盛期のマスターでさえ見つけられなかった存在の捜索。それ即ち厄介払いと言われる由縁のクエストなのである。

 まあ、何処で何をしていようと本人が捜索しているのであれば仕事として成立するので、他の仕事を任せられる遊撃兵と化すので一部の有能な癖の強い駒に言い渡している仕事なのである。

 むしろ私の配下で人の姿に成れる存在で私からこのクエストを承けていないマリアが異常なまであったりもする。


「分かりました、ニア様。この二人ごと自爆しますね」

「何故私達が件の三人を探しているのかわかる?」

「いいえ、全く」

「謎過ぎるからよ」

「それだけですか?」

「初代国王についてはそうだけど、マスターの両親は原初のナイトメアを増やすことを危惧されているから。はっきりと言うと、マスターの弟妹が増えないようにこちらの観測圏内に入ってもらうことが主な目的ね。三人とも生きているかは謎だけど」

「日本で暮らすの?」

「ご自由に。私は基本的に干渉しないから」

「あ、待ってくださいボス!!」

「行っちゃった……」

「……俺らが発情期に入ったらどうする?」

「は?決まってるでしょ。ぶちのめす」

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