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映画鑑賞「いつかの明日」(一部ネタバレ有り)

「はぁ、なんか時間を無駄に過ごした気分だわ」

「えぇ…構成逆にしても天丼はバッドエンドでしょうに」

「だな」

「それにしても私を招いて観るとかどういうつもりなの?」

「あ…その、なんだ。一人で観るのもいいが、たまには同格の存在と言葉を交わさないと心が死ぬからな」

「そんなに脆かったの?」

「もともと不安定な感情から生まれた存在だぞ?」

「そうね」

「まあ、確固たる自我を保つには娯楽も時々必要だが、今回のは余計だったな」

「あ"あ"もう!なんか発狂しそうだわ」

「やめろよ、お前が発狂したら誰も止められ無いんだからよ」

「そうね。破壊者に付け加えて未完の物語として一応記録しておくわ」

「そうしてくれ。ずっと未完だった物語が完結すると思ったら完結どころかバッドエンドだなんてよ」

「よくよく考えると伏線張られてたわよね?」

「は?」

「いつかの明日以降の未来からやって来た彼が悲しそうに、懐かしむ目で見ていたし、悲しそうに振る舞ってたように今では感じてしまうわ」

「そう…だな」

「せっかく復活していた推しがたいした見せ場も無く消えるなんて悪夢でしかないわよ」

「推しって…まさか」

「せっかく人間体が成長していたのにさぁ、なんで人気投票十一位の奴使って予算使い込むから人気投票五位の人気キャラが溺れることになるのよ」

「いや、でもコンボで考えると虫が四位で水中が五位で逆転してるぞ」

「はぁ?総合的に考えれば私の推しの方が……いえ、あいつで良かったのかもしれないわね」

「まあ、そうだよな。なんせ見せ場がやられ役とか似合わないキャラだもんな」

「……私、普段暇なのよ」

「おい待て」

「錬金術も普通に嗜んでいるの」

「やめろ」

「推しを錬成出来るかな?」

「やめとけ。まず間違いなくろくな事にならねぇから」

「だよね~」

「メダルはオリジナルだけで我慢しとけ」

「私達のメダルは存在しないじゃない」

「俺達が表舞台に立つことは無いんだから問題無いだろ」

「でもロゴぐらい欲しくない?」

「いらん。面倒臭いだけだ」

「まあいいわ、貴方がそれでいいのなら。でもね、私は使われなくても貴方は使われる可能性があるのだから、シンボルマークぐらい考えておきなさいよ」

「そうだな、あいつらに案を募集しておくわ」

「それも一つの方法ね」

「それにしてもさ、主人公交代していなかったか?」

「あ…うん。期待されていたとはいえ、あの内容なら主人公になるのが自然だからね」

「復活したところでって話だったよな」

「結局、楽に救える命は存在しないって事ね」

作者:感動で泣けるバッドエンドでした。泣いてないけどね。まだ続編が存在すると信じてます。無ければ最後に駄作に仕上げた作品だと思う事にします。

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