新年の挨拶
いつもの半分ぐらい
「ハッピーニューイヤー!兄様」
「我願うは万象一切合切を灰塵に帰す夢想の灯火」
「兄様、新年の挨拶すら許してもらえないのですか?」
「いや、だっていつもの流れだとお年玉と称してイロイロとねだるじゃん」
「お年玉…今年はもう貰えないのですか?」
眼をうるうるさせてかわいいおねだりポーズしても……屈したりは……
「………あげる訳ないでしょ」
「ターニャ様お久しぶりです。こちら今年の私からのお年玉です」
「ニアちゃんありがとう!!兄様のこと今後もよろしくね」
「私はマスター以外に使えるつもりはありませんから御安心を」
新年そうそううれしいこと言ってくれるねニアは。
「ところで兄様、自分の右腕がこうしてお年玉を下さったのに兄様はかわいい妹にはお年玉をくださらないのですね」
「どっかの誰かのせいで自由に使える金が金欠なんだよ!」
ヴェラがターニャからのオーダーって言ってかなり特別なボディを頼まれたからそれにほぼ全財産注ぎ込んだのに……
「………もしかしてヴェラ?」
「いぇす……まじで死ぬ寸前なんだが」
「ごめんなさい……あの子には言い聞かせておくわ」
「頼んだ」
新年ぐらいゆっくりしたい




