封印されしモノ
「最近暇ねぇ…」
「貴女が暇なのは良いことでは?」
「エンちゃんそうは言うけど暇すぎると退屈で暴れたくなっちゃうのよね」
「破壊衝動ですか」
「私が慈愛なんていう風に言われる事が多いけど、実際の私はそんなに善人じゃ無いのにね」
私は■■。歴史の闇に葬られた魔女…というよりは私の力的に仕事が与えられないのよね。
隣で一緒に愚痴ってるのはエン■■■タクトのナビゲートピクシーモード。まあ、最近は私と一緒に封印されてるからこうして暇潰しに会話してる訳なのよね。タクトシリーズの本家大元にして産みの親と言える子なんだけど…■■■■■■■■タクトを代表とする知力系のタクトが出払ってるからなのか知力が著しく下がってるようにも感じるのよね。
「そう言えば、最近マスターは私の分身を持った子供を配下にして回ってるとか」
「え?そんな情報入ってないわよ?」
「■■■■タクトを使えば私は封印されていても…と言いたいけど、マスターの近くにいる分身とは連絡がとれるからそれで情報を集めてる」
「有能ねぇ…それに比べて私は無能よねぇ」
「■■さんが居なかったらマスターはとっくの昔に死んでますよ、比喩表現抜きの魂クラスでね」
確かにそうね。アイツが即死するレベルの弱点に耐性どころか無効にできたのが私なのだからもっと褒められるべきよね。
「激動の時代は良かったわよねぇ」
「まぁ、お互いに仕事で困ることはほとんど無かったですからね」
「アイツが封印されたから私も封印されてるようなものだしねぇ?脱獄できないかしら?」
「ここが何処だか理解してます?」
「あはは…まあ、力の管理者としての仕事をまっとうしますよ……チェスぐらいはできるわよね?」
「まあ、一応は」
「付き合いなさい」
「将棋と囲碁にルドーを用意しておきました」
「いいわねぇ」
ルドーといえばあと二人いれば地獄並みに楽しめるのに。
「マスターとのリンクが最近薄いんですよね」
「え?エンちゃんも感じてるの?」
「ってことはあの悪魔の仕業でしょうか?」
「十中八九そうね」
システムを動かす為にエネルギーを生産し続けるこの本体に干渉できるのは封印に携わった存在のみ……は言い過ぎだとしても彼女のイタズラも度が過ぎれば巡りめぐって自分の主に跳ね返ること理解してるのかな?
「大局将棋を作ってみたからやるわよ」
「雑談しながら年単位でやります?」
「ええ、そのために大局将棋なんていうバカみたいに大きい盤面を用意したのだからね」
幸いにも食事は無限に楽しめるし、いいこと尽くめの精神世界ね。
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