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エルフの長のとある一日(朝)

「エル様ー」

「何よ、朝っぱらから煩いわね」

「エル様、ターニャ殿がダークエルフの難民を引き連れていらっしゃったのですが…いかがいたしましょう?」

「あのバカ。律儀に契約を守りやがって」


 ここ最近じゃ最悪の目覚めね。エルフの秘薬を素材が足りなくてとか適当な理由付けて高値で売り付けてやろうかしら。あー駄目ね。それやったら足りない素材聞かれて用意されるのが目に見えてるわ。


「ところで…あなた誰?」

「誰、とは?わたくしはあなた様の未来の旦那様なる予定の者ですが?」

「そう」


 私の旦那?あり得ないことね。そもそも私、結婚願望無いし。仮に選ぶならおばあ様が残した私の数少ない対等な友達を指名するわ。まあ、向こうは既婚者だし、叶わぬ夢だけどもさ。さて、嘘つきを処刑しますか。


「あなた何を語ったか分かってるの?」

「わたくしめはあなた様の未来の旦那様となる予定の者ですが何か問題でも?」


 仮でなくもと、少なくともエルフ種の中から私の旦那は選ばないわよ。(ー。ー#)


「あなたの自殺願望はよく分かったわ。●◆▲★▼§***◎○▽■、はい死ね」

「は?」


 よし。目障りな虫の始末完了( ̄▽ ̄)


「転移[森の入り口]」

「ようやく来ましたか」

「遅くなって悪かったわね」

「いえ、寝込みを襲う男性に慈悲など要りません。それにあなたが処刑するということはあのものはエルフではなかったということですね」

「そう、ね…」


 うん、そこ確認し忘れたわ。まあ地下牢に放り込んであるから後で部下に確認に行かせましょう。


「ダークエルフと聞いていたけど…シャドウエルフじゃない」

「ダークエルフとシャドウエルフの違いってなんですか?」

「簡単にいうとダンピールとヴァンピールみたいなモノね」

「呼び方と世界によって力が変わるというやつですか」

「おおむねその通りよ。はぁ、あなた達、私の庇護下に入るなら、私を裏切らない限り安全を約束するわ」


 さて今回の移民はどんな反応をするのやら。(^^)


「すまないがあなたは?」

「私の名前はエル…ここの領主よ」

「ライトエルフなのか?」

「もともとはノーブルエルフだったわ」

「聞いたことのないエルフだな」

「場所によってはハイエルフとも呼ばれているわよ」

「やはり我らの敵か」

「あなた達に何があったかは知らないけど、ここはあなた達みたいに故郷を追われたエルフ達の集落が集まってできた世界樹の森よ」

「世界樹だと!?」

「そこの案内人もだけど、私の所属する組織には世界樹を創ることができる存在も数多くがいるわよ」

「そんなバカな。世界樹とは世界に一本しかないから世界樹なのであって決してこんな野蛮な連中をお側にいさせてはいけない。よし、お前らこいつらをここから追放するぞ」

「「「おー」」」


 はぁー、( ̄^ ̄)バカなのかな、この連中。

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