エルフの長のとある旅行(終わり)
短め
「…………やってしまった」
「何が?」
「床で雑魚寝なんて……あれ?」
「ベッドに運んでおいたぞ」
「リザありがとね」
ん?なんか神妙な面持ちしてどうしたんだろ?
「……リフレッシュ休暇なんだよな?」
「そうだけど、どうかしたの?」
「エリーラ」
「はい、御姉様。実はグランフォード領域にてロンド様が暴れた気配がしたもので…」
そんなバカなことが……
「………本当のようね。私が手塩に掛けて育てた世界樹が何本か枯れかけてるようだし」
「あ…………喰われたか?」
「ええ、きついお灸を据えてあげないとね」
基本的に一本有るだけで世界を支え創造できるからこそ世界樹を何本も…枯れかけるほどにエネルギーを吸いとったり、へし折ったり。
絶対に許さない。L(゜皿゜メ)」
「ロンド、少しやり過ぎでは?」
「ちゃんエルには死ななきゃ問題無いって言われてるから大丈夫、大丈夫!」
「それわね、エルフや外部からの侵入者に対す扱いの話であって、世界樹を食べていいなんて許可を出した覚えが無いのだけど?」
「「あ…」」
「エル様、世界樹の修復完了しました」
「そう。ロンド」
「えーと、何かな?」
「死ぬほど食べさせてあげるね」
「いや、いや!!」
「私はこの当たりで……」
「ディア、後でお願い聞いてあげるから、そこの女狐捕まえて」
「了解しました」
優秀な部下ほど便利な手駒はいないわね。
「サメはサメらしくフカヒレとして捕食されればいいのよ!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「久々なのよね。この拷問」
「ひぃー」
「失敗しても許してね♡」
世界樹の守護者たるエルフの本気、魅せてあげる!!
「ディア殿、私ってこれからどうなるのかな?」
「さぁ?私に聞かれても知りませんよ、この世界における裁きはエル様の気分次第で刑罰がコロコロと変わりますからね」
「そんな簡単に変えていいのかしら?」
「少なくともエル様はエルフ神としてこの地に君臨していますからね」




