後悔の日記(暗すぎるので読まなくていいです)
死の間際に何を思う?
もっと上手くできたのではないだろうか。そんな後悔が頭をよぎる。私の力の源はあの人って事だけははっきりと理解できた。しかし、私はこの力を上手く活用できてないと個人的に考えている。この子は確固たる"意思"を持っていた。私に力を貸してくれて、私の大切な人の役に立てていたとも思う。だけど私の質問にはほとんど答えてくれなかった。故に私は判ってる事実を組み合わせて、推理して、理という真実を探し続けた。なまじそれを知ってしまった分大切な人を守る為にやるべき事が増え、学校に通うことすらできなくなった。理由は目に見えない存在と戦い続けた事。お姉ちゃんには心配をかけてしまった。それを悟られない様に、嘘を憑くなら真実を混ぜて憑くという極意を使って、重度のシスコンを演じた。いや、私は実際にお姉ちゃんと結婚したかったんだと今になって思う。ああ、これって自己暗示がいつの間にか真実に変わってるってやつか。私の能力はたかが頭が良くなる程度。並列思考を常時使い、擬似的な多重人格で寝ることを止め、常に情報を集めて、プロゲーマーとして生計を立てた。そしてある時、私の力の事を落とし子と呼ぶあの人からプレゼントが届いた。VRゲームだ。βテストと言われたから遊んでみた。かなりの身の危険を感じた。何故なら肉体には干渉してこなかったが、思考速度や反射神経に関するスキルのレベルが上がる度、現実でもその効果が実感できたからだ。私の力、■■■■■■■■タクト曰く「魂に干渉している」らしい。非科学的な事を書いてる自覚はある。実際、超能力を持つ娘が居たら逃げたくなるしね。まあ、それで姉妹揃って露頭に迷いかけたけど、私が何とかした。少し脱線した。しばらくしてお姉ちゃんもそのゲームを始めた。私に止められる訳がない。これ事態はどうでも良かったと呼べるからだ。それのおかげで大切な人が守られたのだからね。そんなこんなで、それから数年がたった。それが今現在である。姉妹揃ってまさか二十代で死ぬことになるとは思わなかったよ。そしてお姉ちゃんの事を守りきる事ができなかった。これが私の後悔。お姉ちゃんの死因?それは世間一般では事故もしくは自殺って事になってる。だけど、私は真実を知っている。昔受け入れたお姉ちゃんの先代を名乗る怪異に殺されたのだ。私の力が及ばなかったばっかりに。私の死因は何になるか、この日記は何なのか、死んでいるなら書けないはずだろ?そういった疑問が出ると思う。答えはいたってシンプルだ。死ぬ前に書く。たったそれだけだ。私の死に方は多分、発狂してだと思う。いや、怪異かも知れない。今の私に理性は殆ど残っていない。私という個の存在を此処に記す。 ■■ ■■■
それは、あったかも知れない未来の話
急に思いついたからってこんなに暗くなるとは……全く、とある少女達との出会いじゃないんだからさ。(要望が有れば胸糞悪くなる回想話をそのうち書きます……ほっといても別作品で軽くは触れるだろうけどね)




