今度こそ、戦闘。
新しい武器を手に入れ、やる気満々のケイ。
クレセントシティを出て先ほどの草むらに。
スライムが出てくる。
「カイエンジ、お前は手を出さないでくれ。今度こそ俺がやる。行くぜ、アイスソード!」
ブンッ!と剣を振るう。
しかしその攻撃をスライムがかわす。
「くそっ、案外あたんねぇな!」
後ろでカイエンジがニヤニヤしながら俺とスライムの戦いを見ている。
スライムの反撃!
ベシッ!
顔面にスライムが体当たりしてくる。ちょっとに痛い。左手のアナタブを見ると、HP MPと書かれたバーが写っていた。体力とマナポイントだろう。
HPが7から6になっている。てか7しかないのか俺のHP! まぁレベル1だから妥当か。
「今度こそっ! おりゃっ!」
スライムに剣が触れた瞬間、剣先からスライムの体が凍っていく。スライムが氷の塊となった。
「よーし。もう一度攻撃して、粉々に砕いちまえー」
カイエンジが言う。
「よし。おーりゃっ!」
力を込めた攻撃。凍っているからかわされることもない。
バギイィッ!
スライムは粉々になった。
アナタブの画面が変わり、EXPと書かれたバーが伸びた。経験値が上がった。
「よっしゃ!モンスター初討伐!」
「よくやったな。上出来だ」
初のモンスター討伐にウキウキする俺。
このあと、スライムやゴブリンを倒していき、レベルを4にした。
「このアイスソードがあれば、なんとかなる気がするぜ!」
「自信を持つのはいいことだ。武器は使い込むほど、その武器の使い方が分かってくるはずだ」
この調子で、ベルセルク討伐!
......できるかなぁ。
今回も読んでくれてありがとうございました!




