初の宝箱。
話しながら洞窟を進んでいると、
「おっ、宝箱だ。洞窟には宝箱がある。ただ、ミミックの場合もある」
「ミミックっていうと、宝箱に化けたやつか?」
「ああ。敵感知の魔法でも有ればいいんだが、俺は剣術者だからか、覚えられないんだ」
ちょうどいい機会だ、データカードを確認してみよう。
俺のステータスが書いてあった。
ケイ 性別・男 職業・冒険者
レベル・7 EXP・32 NEXT4
HP 19/19 MP 12/12
習得魔法・
習得可能魔法・ヒート ウォーティー サンダー サーチ
スキルポイント・7
「サーチっていうのが覚えられそうだぞ?」
「そいつで十分だ。頼む」
サーチ・レベル20以下の敵を感知できます。
マナ消費量・1
習得しますか? <YES> <NO> 必要SP・3
YES。
俺はサーチの魔法を覚えた。
俺は[サーチ]と唱えた。
特に変わりは無かった。失敗したのか?
「あれ、何の効果も無いんだけど」
「ならミミックじゃあないってことだ。安心して宝箱を開けられるな。さんきゅ」
ガチャッ。
宝箱の中には薬草が3つほど入っていた。
「まぁ、ここはかけ出し向けの洞窟だしな。そんなレアな物が入ってるわけねぇか」
俺は薬草をカバンにしまった。
カバンの中のアイテムは基本共有だ。
先へ進む。
「あれ、行き止まりか?」
「まぁ結構歩いたからな。ここが洞窟の一番奥かな」
「もうちょっと何かあってもいい気がしたんだけどな。とりあえず、洞窟を出よう」
「そうだな」
今回も読んでくれてありがとうございました。




