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完結

 アオイさんの発案により武器を買いに

「魔道使わない戦い方」

「逆に使っていても気付かれない方法」

「いろいろと覚えて欲しいの」

俺は向こうとの接続が繋がらない事を気にしつつ

「はい!冒険者の基本を覚えるですね!」

ここは障害があるのだろうと結論し

アオイさんの後を歩く


 アオイさんと共にギルドの武器庫に

沢山の武器が並べられ立て掛けてある

アオイさんは倉庫の管理人と話が終わったようだ

「なにか良いのある」

「アオイさん俺槍と短剣と魔法で戦いたいと思います」

「良い選択かな。持ち替えの隙はマジックバックで解消ね」

アオイさんのおすすめを買う


 アオイさんの風景で特訓開始

「この世界での魔法の基本は神様!」

「は~い}

「この女神ニシスが基本魔法を授けます」

「あとは使い続ければ強化されるはず!」

「そう設定したはずです!」

「ダイジョウブなはず!」

「ずいぶん自信がないご様子で」


 次は槍

シンプルに構えて突く

走りながら突く

繰り返し繰り返し突く


 短剣はアオイさんと

「行きますよ」

受けるとキィンと音が

「今度は俺ですね」

縦・横・斜め・突き・左右変えて等を

打つと受けるを交代で何度も繰り返す


 アオイさんは終始真剣で余裕が無い

雰囲気に負け

俺は何も言葉が出ない


 俺の集中が乱れ休憩に入る

「良い感じですね」

アオイさんは静かに

「ガウス君は誰」

「・・・」

「やはり答えられないと」

「目的は」

「目的は強くなる事」

「なぜ」

「・・・・・・」

「これも作られたもの」

「すこし残念」

「・・・・・・・」

アオイは気を取り直して笑う

「君は強くなる為に創られた物」

「・・・・・・・」

「すくすく育ったら創造主に取り込まれる」

「イヤだよね」

「別に」

アオイさんは驚きその抱いている感情は悲しみだろう

「なぜ死ぬのよ!!」

「人は死ぬものですよ」

アオイは・・・・

「君は私と出会い・・・・」

「嬉しかったし素晴らしい体験でした」

アオイさんはスラスラと応える俺に苛立つ

「なら一緒に!」

「アオイさん居ますよ」

「違う!!」

「・・・・・・・・」

アオイは苛立つ思考に戸惑う

気を落ち着かせるために考える

なぜこうなる暗示は完全に効いている

「私は君のなに」

「お姉さん」

「ならお姉さんの言うことは絶対に聞いてね」

「はい」

「君はこれから向こうの世界と接触は禁止」

「はい」

「君は私の人形何でもはいね」

「はい」

「君は死にたくない」

「はい」

「君は何で死んでもいいと・・・」

「はい」

アオイは諦めた


これは相性が最悪だ


これはにんぎょう


私はこれを人に出来ない


私がもっと・・・・・・・


燃やそう・・・・・・・


跡形も無く・・・・・



 


 俺はただ見つめる

其の美しい光景を目に焼き付ける

アオイさんが作り出す

きらきらと輝き熱量を操る

其れは限りなく透明な氷

(見た目は氷かだが湛えている存在が凄まじすぎる)

氷と氷が光で繋がる

(おい)

更に飛躍的に熱量が増大していく

(まずいいくら何でも)

きらきらと何処までも広がり

(なんでなにも焼けない焦げない)

光り輝く翼となる

(確かに存在し此方は触れらない・・・)

アオイさんは満ち足りた表情で

「ありがとうお陰で・・・・・・・」

(チィ!もどすぞ)

(まだ)

(てめを此処で死なすつもりはねぇ)



 



 俺は目を覚ます・・・・

近くに・・・・・・

「最初に会った方ですよね」

俺は言い直す

「創られてスグにあった神ですよね」

今回はお互いに身体が有る

「俺とすれば子供だ」

俺は意味が分からずキョトン

「何だっけ」

俺は静かに耳を傾ける

「風景だったか?」

「アオイさんの?」

「あれ俺も使えるがもっと・・・あ~」

「ちょくら行って来い」


 此処は俺の良く知る平凡に暮らした世界

(良く出来たニセモノだ)

(俺の経験を元に制作した)

(戻すぞ)


 今気が付く此処は病室か

「あそこでお前を育てた」

「アオイさんはなぜ嘘を」

「嘘は言ってない俺の創った目的は其れだ」

「たださ」

男は短く刈られた掻き毟り

「ただ」

「なんもしねぇから面白くてさ」

「いっつも幸せそうに笑って過ごす」

「だから身体与えて一緒にさ・・・・」

「だから異世界転生を利用した」

「俺は身体は造れねぇから・・・」

「考え無しですまねぇ」

俺は・・・・

「可奈を通して助けてくれたのは誰ですか?」

「知り合いだ」

「面白そうだとふえてな」

「お前なかなか人気だぞ」

俺は目の前男に・・・・・

「はぁ」

「なんだよ」

「しょんぼりて」

「仕方ないだろ」

「しかたない?」

「だって辛かったろ」

「いえ」

「えぇぇ」

「いや俺面白がって無茶な指導したし」

「ナルホド・・・」

俺は笑いながら

「でも魔道の特訓楽しかったですよ」

「あとファイナルコード教えて下さい」

「はあぁ」

「なぜ驚きで」

「いやいやアレハ其れなりの」

「世界管理者権限が必要で・・・・」

「やみ使用でイケマスヨw」

「やみが使えるのかだが・・・・」

男はまた頭を掻き毟り

「カンガエレバカンガルホドワケガ・・・・」

「楽しめばいいかとw」

男はハッとし

「風景も使えるのか?」

「ええ」

「お前何でもありか」

「やみ弱くてファイナル用ですけどw」

男は俺を見て考え笑う

「お前元気だなぁ~」

「お陰様で」

「そろそろ行くわ」

「父さんまた」

「いいのかまた会って」

「とうぜんw」


 「「「ようこそパンデモニウムへ」」」

なんだろう此処は化け物だらけだ

「こっち」

腕を引かれ歩き出す

見れば可愛らしいメイド服

それより聞き覚えのある声

「いつもありがとうございました」

真紅の髪がさらさらと舞い

彼女は振り返り深く鮮やかな赤い瞳に

貌に逃さんとする意志を宿し笑う

目が吸い込まれ離せない

「これからだよ」

「やっと私のターン!」

俺は戸惑いついてゆく

「何処までもついて行くのは良いのですが」

「なに」

「神使の件は?」

「うん落ち着いたら。教えるから任せて」

「これから末永くよろしくお願いします」

突然後ろから何度も感じた感触が

「お姉さんはもういらないのですか」

アオイさんなんで此処に

「当然!」

赤い強者が掴みかかる

白の強者も受ける

力が拮抗している

「何が当然ですか♪」

「ちょと気に食わないと消すのよ!あんたは!」

アオイさんは意地の悪い笑顔を浮かべる

「ね~いいの彼に見られてるけどね!ね!」

俺は全力で

「頑張って負けないで今なら勝てます!」

赤い強者は戸惑うだが俺の応援で立て直す

白の強者は押され降参

「ありゃりゃこれは分が悪い」

アオイさんは俺みて朗らかに

「またね」

素早く歩き去る

其の後姿に

「アオイさんまた」

アオイさんは振り向かず手だけ振る

「さっきはありがと」

俺と彼女は笑いあう

「アシスト成功ですか」

「私たち良いコンビになるよ」


彼の歩みはまだ進む・・・・・・



悪意喰らい異世界へ~大きく育って帰ってきます~   完


お読みいただきありがとうございました

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