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モネアの執務室兼自室の窓から望む光景は
砂漠と何処までも発展しているオアシス!
「此処は塔ですか?転移ですね?」
モネアは上機嫌今にも笑い出しそう
「ガウスそうだ!塔だ!眺め良いだろ!」
ガウスは顔をほころばせ
「最高です!気分変わりますね!」
モネアは笑いながら水筒を取り出す
「あいよ!あんたにやるよ」
「あと転移魔法だ」
ガウスはモネアから水筒受け取る
「モネアさんいろいろありがとう」
「さんはいらん」
モネアはでかい机を
「?モネアなにお探しで」
「ガウスやるプレゼント探してる」
「ありがたいですが。後でもいいので質問させて!」
「探しながらのついでに答えてやる」
ガウスは感謝しつつ考え
「ここはどこの国ですか」
「私の!冒険者ギルドの所有さ!」
がさごそとモネアは誇らしげに
「神どもからぶんどった!」
其の時鈴の音色のように澄んだ声が
「お願いします。其の事はここだけの秘密に」
「わかりました」
「ありがとう。このお礼はいつかかならず」
モネアは探すの止めて真剣に
「めんどう事背負ったね。いつでも相談にきな!」
「あれでめんどうな事態確定ですか」
「だな」
モネアさんは再開する
「俺の国に手を出した理由は」
「アンタがこの世界に呼ばれたのと一緒」
「いつか来る大いなる悪意の対処」
「出来る限り力付けたいから落としやすい国は落としてる」
「わが国が落としやすいですか」
「話のわかる国王に似たような第三王子と」
「なるほど利があれば従うと」
「うんや。民が幸せなら良いとさ」
「素晴らしい理想的な」
「そうかい。なんも要求しない。私からすりゃ王として失格さ」
言葉とは裏腹に楽しそうにモネアは笑う
「それは心配しがいのありそうな御仁ですな」
「そそ」
「国王辞めさせるのは」
「うん。ま!考え中」
「もしかして二人とも人気あるのですか!」
「そそ」
「ホントにやっかいな」
「出来れば穏便に全部手に入れたいけどね~」
「第一王子の立ち場は」
「そろそろ邪魔者と一緒に消えてモ・ラ・オ・ウ・カ・ナ・ト!」
「第一王子もお気にいりですか」
モネアは此方を見て憂い頷く
「なんですよ!困りましたよ」
「でも切る事に?」
「エナキいらないあれに傾倒したから第一王子切る!」
ガウスは驚く!
「俺は!」
モネアは朗らかに悪意なく笑う
「ガウスは近く貴族辞めてもらう」
ガウスは喜んで受け入れる
「了解」
モネアは平坦に抑揚なく悪意も無い
「アロイは何であんたに媚を」
「アオイさんで俺に戸惑いが生まれ俺が利用した」
「あんたは何年生きられる」
「千年は身体は持つとその先は解らない」
「其の力は生まれ持った物と転生してからの物どちら」
「どちらも」
「先ずは生まれ持った力は良く分からない行使可能で不便なし!」
モネアは雰囲気に呑まれ脱力する
「ほんとによくわからないね~」
ガウスの口撃
「終りで」
モネアは再び平坦に抑揚なく悪意も無い このもーどメンド!ツライ!
「まだ。もう一つは」
「魔道だね。己の設計図に介入し己を無制限に変える」
「神の力?」
「神で無いから魔道!神なら神道になる!」
「そっちは魔も神も同じか」
「こちらは違う」
「なにが目的」
「己の漢磨き」
質問が続く・・・・
「まだ」
アオイさんが乱入する
いつの間にか居た
悲しげに青い瞳が揺れ此方を見つめる
俺はモネアを強い意志を込めて見る
モネアは強く頷く
此処に両者の想いが重なる
((悲しい顔はいやだぁー))
俺はアオイさんに人形のように抱っこされている
アオイさんは空中に浮かんでいる!ぷかぷかとゆったりと
背中に柔らかく温かい素晴らしいモノが存在感をアピ-ルしている!
アオイさんはご機嫌なご様子
「じゃあ本名は」
「?」
アオイさんは頬をふくらませ不満顔
俺は見れない悔しいでもこの素晴らしいポジションから動きたくない!
アオイさんは可愛らしくぎゅーと抱きしめ
俺は蕩けるような至福の一時に身をゆだねる
「なんでお姉さんに教えて。ね。」
「すいません。思い出せません」
(主ごめんまだ秘密だよ~)
(了解)
アオイさんはフゥ~と脱力
俺はあぁ~と悲しく
「君も好きものだね」
可愛らしく少し何度か頷き
アオイさんはまたぎゅーと抱きしめてくれる
「ありがとうございます」
モネアさんは飛び上がると
「これこれ」
アオイさんは俺を抱きしめながら
「マジックバックですね」
「そそ」
アオイさんは子供に話すように俺に柔らかく問いかける
「君C級になるの」
モネアが応える
「そそ」
「俺感慨深いです!
アオイさんは俺を何処かに連れて行くつもりだ
「うんうん。よろしくね}
モネアは遠い目をして感動に打ち震えている
「あとは若い二人だけでよろしくしてくれ!」
(主これやばくね!)
(ふむここで区切れば良い)
(ナイス)
(なるほどならば我々も一旦接続切るぞ)
(おけ!)
(了解)
(わかったナリ)
(りょうかいよぉ~)
(主の危機でしょこれ)
(はいはい愚痴きくから)
(しょうがないよ~)
(私はあ・・・・)
ブツンと接続が切れる
眺めの良い最上階の部屋で二人は・・・・・・
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