スキル使用でも我が道を進む
とりあえず手に入ったものを確認しよう。ウィンドウを開いて、能力値を確認すると
種族:獣人(妖狐)
Lv:2
HP:2000
MP:1000 [制限Lv8]
STR:1600 [+40%]
DEF:1500
INT:800 [+40%][制限Lv8]
MDE:1500
DEX:1700 [+60%]
AGI:1700 [+60%]
残りアビリティポイント:5
スキル
観察 Lv1
見極め Lv1
残りスキルポイント:5
ちょ、上がりすぎ!どのくらいあがった?HP、STR、DEF、MDE、DEXにAGIは1000も上がってる!あ、でもMPとINTは200だけだ。
制限がかかってるから?それとも獣人だから?レベルアップで貰ったポイントから見ても上がりすぎだよね。
まぁありがたいから感謝はするよ。
それとスキル。観察にタッチすると詳細な説明が出てくる。
≪観察≫
能力:観察する対象の情報を閲覧する。
練度が増すごとに開示できる情報も増える。
発現条件:対象を長い間観察し続ける。
あぁよくあるやつだね。他のゲームとかラノベだと鑑定とか言うあれだね。もう一つはなんだろ。
≪見極め≫
能力:意識して判断をする際に最適な解を示す。
発現条件:普通認識できないものを認識する。
曖昧だなー。使ってみればわかるかな。
実績、は後回しでいいや。ポイントを振るのも、レベル上げるほうが効率よさそうだから後回し。
「よし!レベル上げ再開!」
道を奥に進んでいくと、今度は狼が出てきた。観察を使ったけど今は、狼の名前がウルフということしかわからなかった。
これのパリィってどうするの?また探すしかないのかなぁ。ゴブリンみたいに動きが揺れるのかな。
ウルフの動きを注視しながら長剣を構えていると、両の手の鋭い爪でとびかかってきた。
パリィタイミングは………えっ?な、何か光った!?ウルフの攻撃を大きく後退してよける。ちょ、ちょっと退避。
ウルフが攻撃をしてきたとき、爪のあたりが一瞬チカッと光った。とりあえず、わけのわからない光は無視して、ウルフにも揺れる瞬間があるかだけ注意しよう。
ウルフが再び跳躍してくる。爪のあたりを見ていると、再びチカッと光るが、目はそらさない。
その数瞬後、腕全体が揺れる。落ち着いてウルフの攻撃をよける。どうやらウルフにもパリィタイミングはあるみたい。
「次で決める。」
再三同じ動きでとびかかってくるウルフに向かって、揺れるタイミングで剣が当たるように振り上げる。それとほぼ同時に爪が光る。あぁなんとなく理解した。
パリィがきれいにきまり、仰向けに倒れたウルフにとどめをさす。
見極め。「意識して」パリィタイミングを見つける、という「判断」をする際に最適な解を示す。それがあの光か。
光が出たタイミングで剣を振れば確実にパリィできるわけだ。これは初見の敵にはかなり有効だ。
よし、どんどんレベル上げの効率上げていくぞ。
話がなかなか進まなくてすみません。