キャラ作成でも我が道を進む
大幅加筆修正しました。
目を開けるとそこは人工的な円形の空間が広がっていて、その中心に女性が立っていた。
「ようこそ。パイオニアの世界へ。」
おぉ!ついにこのゲームができる!うれしさで心がいっぱいだ。
「私はチュートリアルを担当します、ディアナと言います。これからパイオニアの世界へ旅立つために自分のキャラクターを………あの聞いていますか?」
は!あまりの嬉しさに気にもしてなかった。
「すいません。ちゃんと聞きます。話をお願いします。」
「はい、ちゃんと聞いてくださいね。……えっと、ご自分のキャラクターを作っていただきます。
これをみてください。」
女性、ディアナって言ってたっけ、が指を振ると私の目の前に四角いウィンドウが出現した。ウィンドウには
・名前
・種族
・ステータス
の3つの項目が表示されていた。
「まずは名前を決めてください。」
私はいつもゲームの名前は本名と決めている。
「唯でおねがいします。」
「唯、ですね。わかりました。次に種族を決めます。種族をタッチしてください。」
言われた通り種族をタッチすると、名前とステータスの表示は消え、種族の表示が細分化されていく。
・人間
・獣人
・精霊
・機人
・ランダム
の5項目が並んでいた。
「では順に説明します。
まず人間。これは能力がすべて平均に調整されています。短所がないのが長所と言えます。
次に獣人。これは身体能力が優れ、逆に魔法能力が平均を下回ります。
精霊、これは獣人と逆で魔法能力が優れ、身体能力が平均を下回ります。
最後に機人。これは基本性能が高めに設定されていますが、少々難点があります。
ここからが重要な事ですが、すべての種族に共通して、その種族の中でどの系統の存在になるかはわかりません。」
「えっと、どういうことですか?」
「例えば、精霊を選んだとします。」
「はい。」
「精霊を選ぶと、ゲームを開始したとき、精霊という種族の中のエルフという存在になる人もいれば、ドワーフという存在になる人もいるということです。もちろんその中でも始祖のエルフ、ハーフエルフというように能力の優劣が付く存在があります。
」
「あ、理解しました。」
「よかったです。
そこでさっきの機人ですが、平均的な能力値は高く設定されていますが、平均を大きく下回る存在もいます。ギャンブル要素が若干強いですね。そしてまたランダムともつながります。優れた存在が出る確率がもちろん低いです。そこで種族も含めてすべてランダムで決めることで優れた存在が出る確率を上げることができます。
最後にステータスについてですが、種族によって型が何種類か存在します。
獣人ならば早熟型、
機人ならば大器晩成型、
精霊ならば中期成長型、
人間ならば以上の3つの型があり得ます。
また、ステータスの一度の上がり幅も異なります。
速、普通、遅の3段階がありまして、
速は最もステータスが伸びる時期に一気に伸びます。
普通は最もステータスが伸びる時期に一定上昇値で伸びます。
遅は最もステータスが伸びる時期の前から徐々に伸びます。
しかし、最終ステータスは大きく変わることはございませんので安心してください。
これで種族の説明についてが終わりです。どれにするか選んでください。」
うーん。そうか。自分の好きな種族は選べる。でも好きな存在にはなれない。ランダムという選択肢がさらに迷わせて来る。どうしようかな。
「種族の違いって能力値の違いしかないんですか?」
「はい、最終的にはそうですね。」
能力値が違うなら、PVでみたようなパリィはどの種族でもできるってことだよね。それならランダムでもいいか。ウィンドウのランダムを押して、答える。
「ランダムに決めました。」
「はい。確認しました。では最後にステータスです。」