NPCイベントでも我が道を進む
記述に不備が見つかりましたので、
第二話「キャラ作成でも我が道を進む」に加筆修正をしました。
内容は以下の通りです。
種族のステータス増加について、
獣人は早熟型
機人は大器晩成型
精霊は中期成長型
人間は様々
その上がり幅も
速、普通、遅の3種になります。
例を挙げると、
早熟型且つ、上がり幅がはやいと
低レベルのうちにステータスが急速に伸び、
大器晩成型且つ、上がり幅がおそいと
中、高レベルあたりから次第にステータスが伸び始めます。
また、最終ステータスはかなりの差が開くことはないように設定してあります。
更に詳しいことは第2話に加筆します。
申し訳ございません。
直剣
細剣
大剣
刀
槍
棍棒
連節剣
盾
弓
銃
この中から3つか。今回の戦闘で武器が全部壊れて使えなくなっちゃったからなー。貰うとしたら、遠距離武器1つ、パリィする武器1つ、近接武器1つってところかな。
それなら銃と、直剣と刀でいいかな。
ウィンドウを操作して、無の直剣、無の刀、無の銃をもらう。
「よし、やること終わったし帰ろうかな。」
切り株を降りて来た道を戻っていく。
「あれ?ここに小屋なんてなかったよね?」
ここは私が猪戦に疲れて休んだ場所のはず。昨日はただの広い空間だったのに今日は木製の小屋が建っている。小屋の近くまで行くと、扉が開いて綺麗な女性が一人出てきた。こちらに気付いたようでにこにこしながら話しかけてきた。
「あらあら?もしかして彼に挑んだのかしら?」
「彼?」
「この森の奥にいる巨人のことよ。ガルニウム・リュート・ディーマっていうのよ。私たちはガル君って呼んでるけれど。」
「ガル君…。えっと、そのあなたは?」
「あ、ごめんなさいね。私はクリア・アーニル。ここに人が来るなんて何百年ぶりくらいだったから。少しお話できませんか?」
「勿論です!あ、私は唯といいます。」
「唯ちゃんね。じゃあ中へいらっしゃい。」
クリアさんに連れられて小屋の中に入る。小屋の中は外から見える空間よりもずっと広い。二階もあるみたい。
「ここで座って待っててください。お茶を入れてきますから。」
そういってキッチンでお茶を入れている。それにしても小屋の中は椅子、机、食器棚からキッチンまですべて光沢のある木でできているのに、傷とか使用感といったものが全くない。けれどもどこか暖かくて住みやすそうな家だ。私もこっちではこんな家作りたいな。
「あら、そんなに見ても何も面白くないですよ。」
クリアさんがお茶を出しながら言ってくる。
「それよりお話をしましょ。ガル君に挑んだんでしょ?」
えっと、ガル君ってあの巨人のことだって言ってたよね。
「はい。何時間も時間をかけてなんとか勝ちました。」
「勝ったの!?凄いわ。ガル君にどうやって勝ったの!?」
「ええっと、きょ、ガ、ガル君?の攻撃をパリィして、倒れている間に攻撃しました。」
「あら!パリィしたのね。成程。パリィするとDEFが半分になるし、倒したら更に半分だものね。理に適ってるわ。ガル君普通に戦ったら頑丈すぎてHP削れないまま武器が壊れてしまうもの。」
「あ、はい。戦闘で武器が全部壊れてしまって、今は3つしか持ってないんです。」
「全部壊れたってことは、今持ってる3つはガル君から与えられた武器ね?そう………」
それきりクリアさんは黙ってしまった。それにしても意外に有用な情報が得られた。パリィするとDEFが半分、倒すとその半分で初期値の25%程になると。だから道中の敵も簡単に倒せたのか。
「唯ちゃん、ちょっと待っててね。今ジンヴ君呼んでくるから。」
「え、あ、はい。わかりました。」
それだけ言い残してクリアさんは奥の扉を開けてどこかへ行ってしまった。ジンヴ君?呼んでくる?誰だろ。
しばらくするとさっきの扉からクリアさんと筋骨隆々の男性が出てきた。
「この人がジンヴ君。あなたの武器を作ってくれるそうよ。」
「ジンヴだ。ガルに勝ったそうだな。貰った武器を見せてみろ。」
どうやら新しい武器を作ってくれるみたい。やった。