ふと風が吹いたらフードが脱げて
随分と長い間触れていませんでしたけど、ピコピコ動く先輩のフードの事。
みなさん、覚えていてくれたでしょうか?
…というか、みなさんと言うほどの人が私の妄想(いや、暴走です!)を読んでくれてるんでしょうか!
きゃーっ!!
照れちゃいますね。
最近忙しくて触れてなかったですもん。触覚だけに…
あはは…気にしないでください。
忘れてしまった方は、第2部を読んでくださいね!
私だって忘れてましたもん。
うちの作者さんはエタり症なので私も暇しちゃってるんですから。
ではでは、今日は先輩の秘密を公開ですかね…!
今日も後輩、頑張ってます!
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「先〜輩!」
驚かせてみようと思って後ろから声をかけると、予想どおりの反応が返ってきた。
「ひゃぁぁぁぁぁ!?」
思い切り飛び上がって、フードもびくびくと揺れる。
「きゃー!先輩かーわーいーいー!!!」
「先輩にそんな扱いをするでない!」
今日も先輩の<デレ>が本調子なので、私も幸せです。
私は本調子じゃないんですけどね…日光が強いので。
「あれ、都会ってそろそろでしたよねー!」
「あ、う………」
なんてことの無い会話を日焼け止めを塗りながら交わす。変わりばえのしない今日。
日が経つたびに感じる「1日」は短くなっていく。
空っぽの日々が、中身のない毎日が楽しいんです。
ふと、わりと強めの風が吹いた。
近くの木の葉が私の顔に飛んでぶつかる程度のもの。
「ぅにゃっ…」
そんな声がしたので、後ろを振り返ってみます。
─────先輩のフードが脱げていました!レアです!嬉しいです!
ん?なんか違和感が。
可愛い違和感が。
先輩の頭のてっぺんから、あほ毛ではない何かがぴょこん、とでています。
寝癖でもないですよ?
それは──────俗にエイリアンちゃんの頭のてっぺんに生えているような、可愛らしい触角でした。
あれ、先輩ってそんな可愛いオシャレするんでしたっけ?
あれ、先輩ってこんな濃いキャラ作りしてましたっけ?
あれ、先輩ってエイリアンとかの類でしたっけ?
「み、み、み、……………」
焦った様子でさっとフードをかぶりなおす。
「見ちゃだめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ───────」
先輩の断末魔の叫びとともに、第9部の幕を閉じさせていただきましょう。
先輩のフードの中身大公開でした!
今回はいつにも増して後輩ちゃんが可愛くなっております。