アスファルトに潰れた花
車と接触事故を起こして入院を余儀なくされた私は、今日も誰かからのお見舞いもなく一人折れた片腕と一緒に本を読んでいた。
病室の扉が開くのは看護士さんが入ってくるときだけで、それ以外では自分でも開けることはなかった。
そんなことにも慣れ始め、入院してから二ヶ月がたったある日、奇跡は突然に表れた。
目の前がなにも見えなくなるくらい眩しくなり、次の瞬間には事故を起こした場所に立っていた。そして目の前からあのときと同じ車が走ってくる。
夢か現実かはわからないが、事故はこりごりなのでとりあえずよけてみた。
車は何事もなく通りすぎる。
すると、自分の腕に巻いてあったギプスが消えていった。
そうか、と少女は思う。
「過去をやり直したんだ。私、怪我はしなかったんだ、事故に遭わなかったんだ。これで私は解放されるんだ。」
そうして少女は空に上っていった。
「どうして急に心臓麻痺なんか、、、。」
「分かりません。朝の検査の時に見たときは元気だったのに。」
「しかし、どうしてこの子は、笑っているのだろう。」
この小説は私の突拍子もないアドリブで書いたので「意味わかんない」「なにいってんの?」などと言われても仕方ありません。
たまたまこの小説を読んでいただいた方は本当にありがとうございます。