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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第三章

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VSガストン

「ハァ……ハァ……」



 あとどれだけいるんだよ……?


 そろそろ体力が無くなって来た。同様に魔力も底を尽きようかとしている。そろそろ回復しておくべきだろう。



 異空間からソニアさん特製の回復薬を飲む。ソニアさんが開発した中では中々の一品だと思う。体力、魔力共に回復してくれるのだから、本当に凄い発明品である。



「らあああああああああ!!!!」



 体力と魔力を回復した俺は、どんどん兵士達を減らして行く。兵士達は怯えているのにも関わらず突撃してくる。



 やはり、あの三人を殺されたのが許せないんだろう。退くことをしない者は強い。確固たる信念があるのだから、決して折れることが無いのだから。



 だが、俺も負けるわけには行かないんだよ!!



 剣で斬りかかってくる者、槍で突いて来る者、魔法を撃って来る者、弓矢を放ってくる者。それら全ての攻撃を躱し薙ぎ払い倒す。一体どれだけの兵士達を戦闘不能へと追い込んだのか分からない。



 もうそんなことはどうでもよかった。ただ、この戦を終わらす事だけを考えていた。



 囲んでいた兵士達を薙ぎ払い兵士達が密集していた場所が開けた時に、誰かが突っ込んで来て大剣を振り下ろしてくる。



 俺は咄嗟に剣で受け止める。その一撃はとても重く衝撃が腕を伝わり全身を駆け回った。腕は痺れて足が地面に少し埋まってしまう。


 これ程の一撃を撃てる者はそうはいない。俺は相手の顔を確認する。その相手はガストンさんだった。



 マジかよ!!


 もう出て来たのかよ!



「ハッハー! 俺の一撃を受け止めるとは、楽しめそうじゃねえか!」



 この人、戦闘狂かよ!!



 しかも、ルドガーさんでさえ両手で扱っていた大剣を片手で軽々扱うとか化け物っぷりだ。これから、この人を相手にしなければならないと思うと気が滅入る。



「はあああああ!!!」



 なんとか大剣を弾き返した俺は体勢を整える。



「おお、弾き返したか!? そうでなくちゃな!」



 ガストンさんはそう言った直後、俺へと突っ込んで来る。今度は大剣を横から薙ぎ払いをしてくる。



 俺はしゃがんで避けると同時にガストンさんの足に蹴りを放つ。ガストンさんが体勢を崩した所を狙おうとしたら、逆に大剣を持ってない左手で殴り飛ばされてしまう。



 くそっ!


 ワザと体勢が崩れた様に見せたのかよ!



 悪態をつくが状況的にはこちらが不利。ガストンさんも体勢を立て直している。



 今度は俺からガストンさんへと突っ込み、剣で斬り下ろしをする。ガストンさんは大剣で受け止めると左手で俺に殴りかかってくる。



 俺はその左手を右手で受け止めると電撃を流し込む。



「ぐおっ!!」



 どうやら効いたようで僅かに隙が出来る。そこを狙って一気に畳み掛けようと再度右手で脇腹を狙う。



 だが、防がれてしまい右手を掴まれた俺は片腕一本で投げられてしまう。



 上手く受け身を取り、すぐにガストンさんへと向き直ると目の前にまで来ていて大剣を振り下ろされる。



「うぐっ!」



 相変わらず重たい一撃である。しかも、先程よりも威力が上がっていた。この人の底が知れない。



「強者との戦いは最高だな!!」



 笑ってるし……


 これだから戦闘狂は!



 俺はガストンさんの腹へと蹴りを放つ。ガストンさんはそれを受け止めた。片足しか支えが無くなった俺は地面に叩きつけられる。



「これで終いだ!!」



 ガストンさんが倒れている俺に大剣を突き立てようとしてくるが、俺はなんとか身体を横に転がして躱すと同時に体勢を立て直す。



「おっ、粘るな?」



 簡単に殺られてたまるかよ……


 だけど、どうする?


 マジで強い。


 多少の覚悟は必要か……



「来い! エクスカリバー! そして、儚き我が神幻郷!」



 俺は魔獣と戦った時に活躍したエクスカリバーと魔法の鞘を出す。これなら、傷を受けてもすぐに治る。



「ほう、雰囲気変わったじゃねえか? なら、第二ラウンドと行こうぜ!!」



 ガストンさんが俺へと突っ込んで来る。俺もガストンさんへと突っ込む。お互い剣を振り抜き激突する。



 チルさんの時同様に剣撃を繰り返す。だが、チルさんの時以上の剣技を繰り返す。



 まだ、ガストンさんは片手だ。あれが両手になったらやばい。



 早いとこケリを着けたいが難しいだろう。

改訂済み

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