絶体絶命
さて、アレをやるには相当な魔力を消費する。正直アレは一回が限度だ。魔力を確認する為にステータスカードを取り出す。
今の魔力値はと……
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山本 翔 男 17歳[称号]異世界人・Aランク冒険者
Level 150
体力:36000/150000
魔力:30000/120000
知力:12000
筋力:82000
俊敏:79000
器用:80000
耐久力:85000
運:250
【スキル】
《武神》常時発動。ありとあらゆる武具武術において神の領域に達する。ステータス補正、筋力、俊敏、器用、耐久力。物理的攻撃力八割上昇、物理的ダメージ八割減少。
《武具創造》己の知識にある武具を魔力を消費して創造可能。武器、防具、道具は性能により魔力消費量は異なる。
《異空間収納》別の空間に物を収納できる
《魔力化》魔法を体に固定させる事で魔力体になり、属性と同じ性質に変化する
《気配感知》常時発動
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魔力は残り三万か……
最低でも十万は欲しい。これでは、考えていたアレは出来ない。魔力回復薬あったかなと、異空間から取り出そうとしたら魔獣が攻撃を仕掛けて来る。
くそっ!!
前の世界のゲームは一旦ポーズして回復薬を使わせてくれたぞ!!!
やっぱり現実だと違いますね!!
なんとしてでもここで食い止める!!
「少しは手加減しろや!!」
「GAAAAAAAAAAAA!!!」
魔獣は俺の都合などお構い無しである。先程から容赦無しに光線を撃って来る。回避しているが回復薬を使う暇さえない。
まるで俺が何をするかわかってるように邪魔をしてくる。
本当腹立つな!!
くそっ!!
一瞬だけでも隙を作れたら……
あっ。
「これだああああ!!!」
異空間から取り出すことの出来た閃光弾を撃つ。眩い光が周りを包む。これで少しは時間を稼ぐことが出来ただろうとニヤける。
「うひょおおおお!」
的確に光線が俺の元へと飛んできた。思わず変な叫び声を上げてしまった。
なんでや!?
まさか効かないタイプ??
そんなのあんまりだ!!!
「てめぇ! 卑怯だぞ!!」
魔獣に叫ぶが理解することはない。俺を殺そうと尻尾で薙ぎ払いをしてくる。躱せないと分かった俺は咄嗟にエクスカリバーを抜く。
「エクスカリバーじゃああああ!!」
エクスカリバーを振るい、尻尾の薙ぎ払いに対抗する。
やべべべべべべべ!!!
腕がプルプルする!!!
拮抗してると思うけど、どう考えても勢い負けている。なんで俺はこんなに余裕なんだろうかと考えたら、押し負けて吹き飛ばされた。
ギャグとかしてる場合じゃない。とにかく回復薬を飲まないと勝ち目がない。どうにかして時間を稼ぎたい俺は別の武器を取り出した。
「ロンギヌス!!!」
この槍は神殺しの槍と呼ばれている。神話でイエス・キリストを刺し殺せたことからその名が付いた。
「はあっ!!」
額目掛けてロンギヌスを放り投げる。この槍は少し特殊な創り方をした。障壁なんてあっても無くても変わらない。絶対命中は無いが威力はグングニールを上回る。
魔獣もそれに気付いたのか尻尾で防ぐ。
よし!
一瞬だけど隙が出来た!!!
今の内に回復薬を飲み干すと決めて、異空間から魔力回復薬を取り出して一気飲みする。ゴクゴクと喉を鳴らして勢い良く飲んでいく。飲み終った容器を捨てて、笑みを零す。
「さあ、反撃開始だ!」
魔力が回復したことにより俺は武器を展開する。それもひとつではなく、複数の武器を。
空中に展開!!
さらに展開!!
まだまだ増やしていく。俺の背後の空中に数百の武器を展開する。そして、ついに限界が訪れてフラついてしまう。
くそっ……
これが限界か……
だが充分だ!!!
「行くぞ!! 全武器一斉発射!!!!」
今まで俺がコツコツと作ってきた全ての武器を射出する。おびただしい数の武器が魔獣へと襲いかかる。その中には神話の武器もあり威力は計り知れない。
「くたばれえええええええ!!!!」
もはや戦いというより一人で戦争しているようだ。それ程までの火力だと確信している。だがこれだけやらなければ魔獣を倒すことなど出来はしない。
爆発し金属音が響き渡る。爆炎の向こう側は一体どうなっているか予想がつかない。ただ、それでも魔獣が無傷かもしれない。そう思うだけで気が滅入る。だから、今出来る全てのことをやるだけだ。
「あああああああああああああああ!!!!」
エクスカリバーに魔力を纏わせ斬撃を飛ばす。連続で斬りつける。ここで決着を付けたいが為に我武者羅に剣を振るった。
「ハァ……ハァ……」
これでどうだ?
爆煙が晴れる。そこには大量の武器が刺さった魔獣がいた。貫通した武器もあったようで魔獣の身体は所々風穴が開いている。
「ん? なんだあれ?」
額の方では上半身の女性が空に手を翳していた。両手を広げるようにして。
すると、小さいが球体のようなものが出来上がる。それは段々と大きさを増して行き直径10m程の大きさになる。
それを見た途端に脂汗が噴き出る。全身の毛が逆立ち、ゾワリと鳥肌が立つ。
アレは、やば過ぎる……
今まで以上の緊張が走る。アレを放たれたら絶対に死ぬ。何故かはわからない。だけどアレが危険だと言うことがわかる。
そんな事を考えていたら球体が放たれた。
くそっ!!!
させるか!!!
残った全魔力を放出する。球体の軌道を逸らすことに成功する。逸れた球体は遥か遠くの山へとぶつかった。
その瞬間、山が大爆発を起こし消し飛ぶ。
なんだよ……アレは……!
もし、あんなのが街に放たれたら街は……!
魔獣に視線を戻すと、再び魔獣は球体を作ろうとしていた。やらせまいと一気に額へと飛び上がり黒蓮と白夜を取り出し球体を作るのを阻止する。
「レールガン!!」
雷属性の弾丸を撃ち込む。直撃したが依然として球体を作っている。
くそっ!!
このままじゃ街が!!!
改訂済み




