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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第二章

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仲直り?

 俺がケルベロスを倒した後に先生達が駆け付けた。それで俺が関わってるとのことで俺は尋問を受けた。



 俺が犯人で無いことはローラが証明してくれたらしい。あいつなら俺が犯人と言いそうだったのに意外である。



 とにかく、学園でも魔物が出たことにより騎士団の警備が一層強化された。俺が教室に帰ると、クラスの連中が俺を避ける。



 だが、自分の席へと着こうとしたら突っかかってくる。



「お前がケルベロス召喚したんだろ!」



 いきなり訳の分からないことを言われた。俺がケルベロスを召喚したとか根も葉もない事を喚く。



 馬鹿か、こいつは?



 だが、他の連中はそうではなかった。周りの奴らも同調するように俺が犯人みたいなことを言ってくる。



 知らない間に、俺はローラを襲うのに失敗した腹いせに魔物をつかったんじゃないかという噂が流れていたようだ。



 別に俺が犯人じゃ無いことは、もう騎士団の人達が知ってる。なので、こいつらが喚こうが関係ない。



 クラスの連中を無視して俺は机に伏せて寝ることにした。放課後になり、俺が帰ろうとしたらローラに遭遇する。



 無視して帰ろうとしたが腕を掴まれる。



「まだ何かあるのか?」


「うっ……その……」


「用が無いんなら離せ」


「ごめんなさい……」


「は? 小さい声じゃ聞こえねえよ」


「ごめんなさい!!」


「うおっ!」


「私って最低よね……」


「うん。そうだね」


「その、少しはフォローとかないの?」


「いや、俺にしでかしたことを考えてみ? ただの屑野郎だよね。むしろ、どうフォローしろって言うんだ?」


「う……」


「ほら、自覚してるじゃん」



 ローラは俯き黙っていると思ったら泣きはじめる。しかし、泣かれたところで俺の心は揺るがない。今までされてきた事を考えるなら、当たり前である。



「……ヒグッ……グスッ……」



「泣けば許されると思ってんの? 女ってこうだよなぁ! 泣けば許されると思ってる。

 だけど、泣いても許されないとわかったら途端に逆ギレを起こす。

 自分勝手過ぎるんだよ。もう少しは己を省みてご覧よ。

 俺が悪いのかお前が悪いのか。本当に反省してるんならどっちが悪いか簡単に区別がつくさ」


「うぅ……」


「さよなら。ローラさん」



 俺は言いたいことを全部言って満足した。ローラに別れの挨拶を告げて帰宅する。



 次の日登校していると魔法をぶつけられる。無視して行こうとしたらさらにぶつけられる。流石にウザいので周りを警戒しながら登校した。



 現在、俺はクズ呼ばわりされてる。それと他にも殺人鬼やらレイプ魔や魔物使いなどと根拠もない嘘だらけの呼び方である。


 どう考えても昨日のケルベロスのせいですね。完全に俺が犯人扱いだ。俺を避ける奴はいい。だが、当たり前のように魔法を撃ってくる奴は許せない。



 本気で殺人鬼になってやろうかしら……!



 物騒な事を考えてる内にいつの間にか教室へとついていた。教室に入るとクラスの連中は、睨んできたり陰口を叩いたりと忙しくなる。しかし、文句を言えば騒がれるので無視して席に着く。



 そんな時ローラが近づいてきた。



「おはよ」



 ローラが俺に挨拶をしている所を見たクラスの連中は驚きの声を上げる。



「ローラさん! そいつに近づいたら殺されちゃうよ!」


「そうよ! ローラさんも危ない目にあったんでしょ!」



 いい加減にしろよ?


 くそ女ども!


 俺だって我慢の限界ってもんがあるんだよ!!



 俺が立ち上がり、女子の方へと足を向けたらローラがそれを止める。



「彼は犯人じゃないわ! 全部、私が嘘をついていたの!」



 ローラが衝撃の一言をクラスに言い放つ。だがクラスの連中はローラの言うことを信じはしなかった。



「ローラさん! そんな奴、庇う必要なんか無いわよ!」


「ローラさん脅されてるの?」


「そうだぜ! ローラちゃん。そんなクズ野郎なんて庇う必要なんか無いぜ!」


「おい、クズ野郎! てめえ、ローラさんを脅してんのか!!」



 クラスの連中は俺に罵詈雑言の嵐を浴びせる。ローラが俺に脅されて嘘を言っているのだと思って。



「ちがう。本当に私が嘘をついて!」


「もうローラさんいいのよ! 私達が貴方を守ってあげる!」


「いや、だから私は!」


「大丈夫だってローラちゃん! 俺達、全員であいつから守ってあげるって!」


「いや本当に私が……」



 どれだけ言葉を積み重ねようとも繰り返すだけだ。ローラと俺では信頼の重みが違う。どうしようもないので俺は自ら嘘を真実に変えることにした。



「おい、ローラ! 今度は覚悟しとけよ!」



 大声でローラを脅すように叫ぶ。クラスの連中はそれを聞いてさらに興奮する。火に油を注いだようにクラスの連中は叫ぶ。



「本性出しやがったな!」


「私達の手であんたを捕まえるわよ!」


「ほう? やってみろ!?」



 少し睨みを効かせながらクラスの連中を脅す。俺が睨んだだけでクラスの連中は大人しくなった。怯んだクラスの連中に興味を無くした俺は自分の席へと着いて寝ることにした。



 何故か起こされることなく放課後になり、帰ろうとしたらローラに捕まる。



「なんだよ?」


「なんで私を庇ったの?」


「庇う? 俺が?」


「だって私が……」


「今更、嘘だなんて言って誰が信じるよ? こうなった以上俺は犯人扱いでいいよ」


「でも、それじゃあ貴方が!」


「面倒臭いなぁ……じゃあ、お前が俺と同じ目にあって見るか?」


「それは……」


「嫌ならこれでいいじゃねえか」


「でも、それじゃあ貴方がずっと酷い目に会うじゃない!」


「そもそも諸悪の原因はお前じゃねえか!」


「それは……ごめんなさい」


「もういいよ。別に気にしてないから。それより行方不明者だ。一応探してはいるが見つかる所か増える一方だ。お前の方はどうなんだ?」


「私も同じ。探しても見つからないし増える一方よ」


「進展なしか……」


「ねえ?」


「ん?」


「どうして、貴方は私を許したの?」


「……別に許した訳では無いが怒ってもいないだけだ」


「貴方って変な人ね」


「あっそ」


「別に悪い意味じゃ無いのよ……その」



 煮え切らない態度のローラに若干イラつく。しかし、ローラは結局答えを言わなかった。



「やっぱり、なんでもないわ」



 なんでも無いんかい!


 はあ~それより依頼どうすっかな……

改訂済み

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