学園初日
ここが学園か……
でけえよ!!
この国唯一って聞いたけどデカすぎだよ!!
俺は国からの依頼により学園へと編入することになった。元々俺は学園に通わなければいけない年齢だったので尚更だ。
早速、職員室へと向かう。編入の手続きがあるからだ。詳しくは分からないがルドガーさんの手引きによりすんなり編入できた。
ルドガーさんやっぱ凄えんだな……
「それでは貴方は2年B組に編入してもらいます。いいですね?」
「はい」
俺が職員室に入り説明を受けていたら美少女が入ってきた。
うひょ!
凄え綺麗!!
「あら、貴方は?」
「今日から編入することになりました。ローラです」
「ああ! 貴方がローラさんですね。貴方も2年B組です」
「貴方も?」
そう言って俺の方をチラリと横目で見てくる。なんか品定めされてるみたいな感じがするんですけど。
「では後は貴方達の担任にお任せしますね」
そう言われて、俺たちは担任のなんかやる気がなさそうなおっさん教師に案内され2年B組の教室へと向かう。
「それじゃあ、合図したら入って来い」
俺がぼうと突っ立ってたらローラが話しかけて来る。
「貴方がギルドから来たAランク冒険者なの?」
「そうですよ」
「ふーん」
そう言ってローラは俺をじろじろと見てくる。恥ずかしいのでやめてもらいたいのだが。しかも、目線がどんどん険しくなっているから嫌な予感しかしない。
「冴えない顔ね。それに幸薄そう」
OK、クールだ俺。
クールになれ。
「貴方本当にAランク?」
「はい」
「信じられないわ。これはギルドに問い詰めるしかないわね」
ふう、エクスカリバーとカラドボルグの両方でミンチにしてやる!!!
俺たちが話してると教室から合図が聞こえてくる。
「はいってこーい」
俺が入ろうとするとローラに先に入られてしまった。
やばい!!
あんな美少女の後に入ると俺の立場が!!
絶対テンション下がるよなぁ……
そう思っていた時に教室から歓声が上がる。主に男子から。こんな中に入ると思うと気が重い。確実に落胆させるだろうな。主に女子を。
俺は気が重いが教室の扉を開けて中に入る。女子は一瞬歓声を上げようとしたが俺の顔を見た瞬間落ち込む。
やっぱり顔か!!
顔なのか!!
憎い!
全てのイケメンが憎い!!
ブサイクには人権がねえのか!?
このままだと呪詛を吐きそうなので、俺はさっさと席に着く為に手短に自己紹介をした。
「ショウです。みなさんよろしく」
自己紹介を終わらせた俺は先生に言われた席に着き、顔を机に伏せた。
なんでこんな目に……
せめてローラの前だったらダメージは少なかった筈だ。でも、もう遅い。時を戻すことなど出来はしない。
それより気になるのはローラが俺をAランク冒険者って知っていたことだ。まさかあいつが騎士団から派遣されてきた騎士だとは思いたくないが俺のことを知っていると言う事は、つまりそういうことだろう。
そんなのないよ!
俺は顔を上げてローラの方を見るとクラスの連中に囲まれていた。対して俺はと言うと誰もいない。
そりゃそうだよね!
あんな美少女とモブみたいな俺じゃ比べ物にならないよね!!
悲しい現実に打ちのめされる俺は、再び机に伏せて寝ることにした。放課後になり、生徒達が帰る頃に俺は目が覚めた。
あれ?
おかしいな?
誰も起こしてくれなかったよ?
帰る準備をしている生徒達を真似て、カバンを持って帰ろうとしたらローラに引きとめられる。いったい何の用事があるのだろうかと思い、振り返る。
「ちょっと来て」
「さよなら」
「来い!」
「うげっ!」
面倒くさかったので無視して帰ろうとしたら、襟を掴まれ無理矢理連れて行かれる。連れて行かれた先は校舎裏だった。カツアゲでもされそうな雰囲気だ。
「テストしてあげる」
「テスト?」
「そう。あんたが私のパートナーに相応しいかをね」
「意味わかんね」
「あなた依頼聞いてるんでしょ? 私が派遣された騎士よ。Aランク冒険者が来るって言うからどんな人かと思えば、貴方みたいな冴えないのが来るから本当かどうか試すのよ」
「あっそ」
「さっきからなんなの、その態度? 私に喧嘩でも売ってるわけ?」
「勝手にそう思えば?」
「いいわ! 覚悟しなさい!」
怒ったローラは容赦なく襲い掛かってくる。だけど、俺は面倒だったのでその場から逃げることした。
「なっ! 逃げる気!?」
「戦略的撤退だ!」
「くっ、待ちなさい!」
「待てと言われて待つ奴がどこにいる!」
「男なら正々堂々と戦いなさいよ」
「やだね!」
そのまま全力疾走でその場から逃げることに成功する。ちなみに、その日は俺に話しかけてくる生徒は誰一人としていなかった。
いや、別に寂しいとは思ってないけど、せめて一人くらいはいてもいいんじゃね?
改訂済み




