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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第七章 真実の探求

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大事な事だから

 今か今かと、ブライアン達を待つ俺はソワソワと身体を揺らしている。俺は、早くアジトに入りたくて仕方がないので、森の方へとフラフラと歩いて行く。森の中を覗き、ブライアン達を探す。



 ブライアン達はどこにも見当たらず、俺はコニー達の方へと戻る。もしかしたら、気づいていないだけで戻って来ているかもしれないと思い、コニー達の方へと戻ってきたがブライアン達の姿は無かった。



 あれ?


 戻ってきていない?


 なんでだ?


 もしかして、コリンがトイレで遅れてるとか?


 いや、流石にないな。


 じゃあ、なんでだ??


 まさか……


 敵襲にあったのか??


 もしそうなら戻らないと!


 ブライアン一人じゃ、あの二人を守りながら戦うのは厳し過ぎるぞ!!



「コニー! 俺、ちょっとブライアンさん達を探してくるわ!」


「えっ!? あっ、おい待てよ!」



 コニーの制止を無視して森の中へと走って行く。森の中へと入りブライアン達を探し回る。大声で名前を呼んで見るが、返事は返ってこない。何度も名前を呼んでみたが、一度も返事は帰ってこなかった。



 これは、本当に敵に襲われてるのではないかと思い森の中を疾走してブライアン達を探し回る。しかし、どれだけ探し回ってもブライアンは見つからない。流石に、無闇矢鱈と走り回るよりも三人の魔力を探した方が早いと思い、異空間から神羅創世を取り出して羽織る。



 俺はすぐに魔力検知を発動して三人の魔力を探し始める。草原の方に大量の魔力を検知する。これは、反乱軍のものなので森の方へと意識を向ける。すると、三つの反応があり真っ直ぐに草原の方へと向かっていた。



 どうやら、ただ単に遅れているだけだったらしく敵に襲われている事はなかったようだ。無事に三人が草原の方へと辿り着いていたので、すぐに戻った。



「おっ、ショウ!! 行き違いだったみたいだな。ブライアンさん達の方が少し先に着いたぞ」


「知ってる。だから、すぐに戻ってきたんだ」


「えっ? なんで、知ってるんだ?」


「魔力検知を使ったからだ。だから、三人がここに着いたのを知ったからすぐに戻ってきたんだよ」


「は? ちょ、ちょっと待てよ! お前、魔力検知のスキルまで持ってるのか!?」



 あっ……


 めんどくせーなぁ……


 適当に答えるか。



「まあ、一応な」


「お前、一体いくつのスキル持ってんだよ……」


「そんな事よりも早くアジトの中に入ろうぜ!」



 コニーは不満そうな顔をしているが、俺に急かされて渋々といった感じでアジトの中へと入ろうとする。その時、ある事を思い出して、俺はコニーを引き止めた。



「な、なんだよ?」


「いや、悪い。アジトに入る前に確認しておかなきゃいけないことがあってな」



 俺はコニーを連れてブライアン達の元へと行く。どうしても、確認しておかねばならない事があって、その事をブライアン達にも伝えるためだ。



「ブライアンさん。ちょっと話があるんだ」


「ハァハァ……話とは?」


「その前に休憩しとく?」


「いや、構わん。それよりも話があるのだろう?」


「ああ。でも、その前にマックスとファーンを呼んで貰えないか?」


「むっ……ああ。なるほど。お前が話したいことは大体分かった。そういう事なら、その二人を呼ばないといけないな」


「話が早くて助かるよ」



 ブライアンは二人の名前を出すと、ブライアンはすぐに理解してくれた。それなのに、コニーは理解しておらず不思議そうに頭を傾げていた。勿論、近くにいたリーダーやコリンも理解してはいなかった。反乱軍の頭がバカで良いのかと不安になったが、あまり人の事を言えないので考えないでおくことにした。



 マックスとファーンが俺達の前に連れてこられる。二人は俺とブライアンの目を決して見ようとせずに顔を背けている。




「マックス、ファーン。お前達に問いたい。このアジトは安全か?」


「何言ってんだよ。ブライアンさん。このアジトは俺が隠蔽して安全に決まってるって! なんで、この二人に……あっ! ああ! そういう事か!」



 マックスとファーンにブライアンが質問したら、その内容をコニーが聞いてブライアンに反論しけたが、質問の意図に気づいてい納得したように手を叩いた。



「あの、コニーお兄様。何がそういう事なんですか?」



 まだ、質問の意図に気づいていないコリンがコニーに答えを求める。コニーは自分が分かったのが嬉しいのか、微笑みを浮かべたままコリンに教え始めた。



「いいか? コリン。あの二人は裏切り者で敵に情報を渡したんだ。そのせいで俺達のアジトがバレて逃げるハメになった。そして、ここのアジトもバレてるかもしれない。だから、二人はマックス達に質問してんのさ」


「ああ! なるほど。そういう事でありますね!」



 コニーの説明でようやくコリンが理解した。その後ろで、悩んでいたリーダーも理解したようで手をポンと叩いていた。こんなので本当に大丈夫なのだろうかと不安になってしまう。



 会ったときは凄い威厳があるように見えたのに。


 今じゃ、ただの天然のオジサンだよ。



「どうなのだ、マックス? お前達が渡した情報の中にここのアジトも含まれているのか?」



 果たしてなんて答えるんだろうか?

誤字脱字などありましたら感想欄にて御報告して頂けると有難いです。

おかしな点がありましたら遠慮なく指摘して下さって構いません。


感想お待ちしております!

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