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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第五章

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ショウようやく参戦

 おぉい!!


 ヴァイス!!


 俺と戦った時はもっと強かっただろうが!!


 なんでゲーム定番の仲間になると弱体化なんだよ!



 現在ヴァイスを含めた数十人の人達が初代魔王こと変態幽霊と対峙しているのだが変態幽霊が圧倒的に押している。しかもヴァイスは俺と戦った時と同じように変身しており本気になってるのにも関わらず変態幽霊の方が強い。ノゥエム達が言っていたように本当に最強の魔法使いなのだろう。アレだけの実力を見せられたら納得してしまう。



 てか、強すぎぃいいい!!!


 なんなのアレ!?


 よく見たら俺が戦ってきた人達が全員いんじゃん!?


 オールスターってか!?


 いやそこはどうでもいいが全員やられてるよ!?


 なんてこったい!



「随分と余裕ですね」


「う、うううるせえ! 相当焦ってるわ!」


「そうみたいですね」


「てか、この結界何時になったら解けるんだよ!! もう1週間経ったじゃねえか!!」


「さあ、私には分かりません」


「ふざけんな! どうにかしろよ!!」


「そうは言われましても私達ではどうにも」


「お前が仕掛けたんじゃないのか!」


「確かにそうですが解除方法は知らないんですよ」


「ちくしょう! ぶっ殺してやる!」


「まあ、頑張ってください」



 打つ手なしです。本当にありがとうございます。どうやっても結界を破壊出来ません。結界を壊そうと四苦八苦してる間にも僕の大切な人達はどんどん傷付けられています。もう怒りが爆発しそうです。いえ、本当にキレてしまいそうです。ここまでキレそうになったのは初めてです。



 今も尚変態幽霊と戦っているヴァイス。ヴァイス以外の人達は地に伏している。ルドガーさん、ナイザーさん、リュードさん、ゼオンさん、ガストンさん、チルさん、リズさん、セラさん、ソフィさん、キアラさん、その他諸々。最後の方はあまり接点ないからね。



 大声出したら気付くかな?


 試してみよう!!



「変態幽霊ーーーーーーー!!!!!!!!!」



 風魔法を使い遠くの方まで聞こえるように大声を出してみると変態幽霊が動きを止めた。これはもしかしたら記憶が戻って仲間になるパターンかなと思ったら変態幽霊はヴァイスを一瞬にして蹴散らすと俺の所まですぐに飛んで来た。変態幽霊の顔は赤く染まっていて怒っているようだ。よっぽど変態幽霊と言われたのが嫌なのかな? でも、そう考えるとおかしい点がある。今のこいつは初代魔王の記憶、つまり変態幽霊では無いのだ。なのに何故こんなにも怒っているのだろうか?



「き、貴様私を変態幽霊と呼んだか?」


「うん、それが何?」



 とりあえずバカにするように鼻をほじりながら質問に答える。変態幽霊の顔は見る見る内に赤く染まっていく。どうやらかなりブチ切れていらっしゃるようで俺に向かって手を翳して来て魔法を放って来た。しかし、俺に魔法が届くこと無く魔法は結界に阻まれ消滅してしまう。まあ、結界があるから余裕にしてたんですけどね。



「結界か……“壊れろ”」



 正直何が起こったか把握しきれない。変態幽霊が壊れろと呟いただけで結界が音を立てて壊れたのだ。全く理解できていない。どういう原理でこの最硬の結界を壊したのだろうか。結界が壊れたのを確認すると変態幽霊は不敵に笑い俺に魔法を放ってくる。魔法が俺に直撃して煙が上がる。煙が晴れるとそこには誰も立っていなかった。変態幽霊は俺が消し飛んだと思い笑っている。



「フフフ、アハハハハ!! 私の事を侮辱した罰だ!」


「それは残像だ」



 俺は魔法が当たる直前に変態幽霊の背後へと移動していた。魔法に直撃したのは俺の残像だから消し飛ぶのは当たり前だ。得意気に笑っているこいつが驚いてるのが面白い。さて、これでようやく変態幽霊をぶっ飛ばすことが出来る。



「なっ! 貴様! 消えた筈では!?」


「ふん、生憎しぶといのが俺なんでな」


「ならば、何度でも消し飛ばしてやるだけだ!」



 変態幽霊はそう言うと手を翳し魔法を放ってくる。先程よりも強力な魔法を放ってくるがそれを躱して一気に変態幽霊の懐へと入ろうとしたら見えない何かに吹き飛ばされる。障壁かと思っていたら変態幽霊が高笑いしながら答えを教えてくれた。



「アッーハッハッハッハッハッハ!! 無駄だ! 私には指一本触れる事は出来ん! 私のスキル、《不可侵領域》によってな!!」


「な、なにぃ!? どういう能力なんだ!」


「ふん、聞いて驚け! このスキルは発動している間、私の周囲3メートルに結界を張り魔法、物理、そして人すらも侵入させないのだ!」


「な、なんだってー」



 どうやら変態幽霊の中身は変わって無いようでバカなままである。これならひょっとしたら勝てるんじゃないのかと思うが先ほど結界を壊した魔法があるから迂闊には攻撃出来ない。



 それにあのスキルが厄介すぎる。厄介どころかチートもいいところだ。物理、魔法、人、全ての干渉を受けないとか絶対防御じゃん。



 情報は手に入ったのはいいけどキツイな。


 ……精神的ダメージはどうなんだろうね?


 やってみる価値はあるかな。



「ふん、なら俺の超絶秘技を食らうがいい!!」


「超絶秘技だと!? そ、それはなんだ!」


「ふっ! とくと味わうがいい!! 超絶秘技! 神風ーーー!!!!」




次回、覚醒!!


遂に目覚める煩悩!


では次回を!

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