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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第五章

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繰り広げられる一騎打ち

誤字脱字などがありましたら感想欄にお願いします

 〜ヴュースト魔国〜



 ヴュースト魔国の上空にも出現した光の輪。光の輪に映し出される光景を魔王城から眺めるミランダ、そして各種族の長達。



「あれは人間の魔法か?」

「あんな魔法があってたまるか」

「一体誰の仕業よ」

「そんな事はどうでもいいではないか」

「そうですね」

「あの、人間強い」

「ええ、魔王様と互角に渡り合ってるわ」

「ヴァイス、ショウくん……」



 魔族の長達は光の輪を見続ける。魔族最強の男と人間最強の男の激しい戦いを。



 〜人間の陣地〜



 突如として上空に出現した光の輪。一体何事かと混乱はしたが映し出された光景を見て唖然としてしまう。魔王と黒髪の英雄の一騎打ちが光の輪の中で繰り広げられていたのだ。



「ルドガー、どう思う?」

「魔族の仕業では無いと思いますが」

「ああ、それより彼だ。彼は一体どれほどの地獄を潜り抜けて来たのだ」

「わかりませんが一つ言える事は間違いなくショウは人間の中で最強です」



「僕は夢でも見てるのか?」

「何言ってるんだ?」

「彼の戦いは少し見たけどまさかあれ程だったなんて……」

「英雄様と知り合いなのか?」

「まぁね」



「お、おいゴートン、俺は夢でも見てんのか?」

「ほれっ」

「っ痛ぅう!! いきなり殴るなよ!」

「ジョージ、お前が寝ぼけた事言うからだろ」

「いや、ボンド流石に拳はねえだろ? せめてビンタにしてくれよ、いってぇえええ、いきなり何しやがるメリンダ!!」

「えっ? ビンタが良かったんでしょ?」

「もう夢じゃないって分かるわ!」

「ふふっ、それにしても英雄様凄いね〜」



「オイオイ、アタシとやり合った時は手加減してたってことかい英雄様?」

「す、凄いですショウ様……」

「ロゼッタ〜これはライバル多そうだぞ〜?」

「うぅ……」

「まあ、英雄様も男だからな、身体で誘惑すりゃ一発よ」

「は、恥ずかしいですよ」

「何言ってるんだい! 誰かに取られちまうよ?」

「そ、それは……」

「はぁ〜、先が思いやれるね〜」



「マジか………ショウの野郎前より強くなってんじゃねえか!!」

「ガストン様、落ち着いてください」

「チル、あれ見て武人に落ち着けって言われても無理な話だぞ」

「それはそうですけど……」

「それにチルお前もなんだかんだ言って凝視してるじゃねえか。お前ショウのこと好きなんだろ?」

「なっななななな!!! ちちち違いますよ!!」

「わかりやすいなお前は」

「はうっ……」

「まあ、顔はイケメンでは無いが間違いなく内面はイケメンだな」

「そうですね、ショウ様はお優しい方ですから」



「ナイザー、君は彼の本気を見た事があるか?」

「いえ、これが初めてです。まさか、これ程までに強いとは思いもしませんでした」

「そうか、私は一度本気の彼と戦った事がある。しかも、その時は3人がかりでだ」

「アルカディア内戦の時ですか?」

「うむ、あれから大分経つ。私も強くなったと思ったが彼にはもう敵わないな……」



「あっ、ショウ兄さんとヴァイス様」

「おおー、本当だ!!」

「ほらほら二人共あんまりはしゃいじゃダメですよ」

「山本かなり強くなったな」

「ヤマモト?? タカシさんそれってショウ兄さんの事ですか?」

「ああ、あいつの苗字だ」

「ショウ兄さんって貴族だったの!?」

「いや、あいつは平民だ。ただ俺たちは事情があって苗字を名乗ってるだけだ」

「そうなんですね」

「行けぇ!! パパ上ー!! そこだぁ! ショウ!!」

「ふふっ、可愛らしいですねタカシ様」

「………萌え」

「何か言いましたか?」

「いや、何も」



「……あのバカ、やっと……やっと会えたと思ったのに」

「リズ………」

「私達ってさ、少しでもあいつに追い付こうって強くなったけど……」

「全然追い付けてないね」

「はい、寧ろどんどん離されてます」

「私……あいつの背中を任せて貰えるくらい強くなったって思ってた、ても違ったわ」

「ショウさんはまた、誰かを守る為に戦ってるんですね」

「本当にショウの奴………大バカよ」



「山本………」

「まさか山本が黒髪の英雄だったとは……」

「凄いです」

「ハハッ……俺も強くなってるんだけどな、山本見てたら自信無くなるよ」

「そんなことないさ。大輝は充分強い、それは私達が保証する」

「そうですよ! 確かに山本君の強さを見たら自信無くしてしまいそうだけど大輝さんも充分お強いですよ!」

「ありがとう二人共」



 ****

 side???


「クフフフ、いい感じですね」


「今の所はほぼ互角か……」


「ですが、今は魔王の方が少々不利ですね。今彼が繰り出す攻撃は銀弾ですからね」


銀弾シルバーブレッドか。一発でも当たればヴァンパイアの魔王には致命傷だな」


「ええ。しかし、銀弾シルバーブレッドを全て避けてますからね。果たしていつまで持つのやら」


「我等はまだ行かなくて良いのか?」


「まだ大丈夫ですよ。彼等の戦いがどちらに転んでも発動するようにしてますから」


「あの勇者に渡した物か………貴様も悪趣味だな」


「クフフフフフ、楽しみで仕方がありませんよ」



 ****


「ヴァイスゥウウウウウウ!!!」


「ショウゥウウウウウウ!!!!」



 黒蓮と白夜の2丁拳銃でヴァイスを撃ちまくる。黒蓮と白夜から放たれる弾は全て銀。俺が創り出した銀弾シルバーブレッドだ。先程から数百発撃っているが未だに当たっていない。



 どんだけだよ!!



 このままじゃ埒が明かない!!



 黒蓮と白夜をしまいファイティングポーズを取る。魔法を織り交ぜた近接戦闘でケリを付ける。きっとこれが一番いい方法だろう。ヴァイスも俺の思惑に気付いてファイティングポーズを取る。



「さぁ、行くぜぇええええええ!!!」

ようやくバトルに再突入。



では次回を!

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