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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第五章

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懐かしの面々

「まさか、こんな場所で黒髪の英雄様に会えるとは思いませんでした」


「その、黒髪の英雄様って呼び方止めてもらえないっすかかね??」


「えっ、もしかして嫌でしたか……?」


「正直言うと嫌なんすよ。俺の名前はショウって言うから名前で呼んでもらったほうが助かるっす」


「で、ではショウ様でよろしいでしょうか?」


「う〜ん……様もいらないんすけどね」


「ええ!! で、でも、やはり英雄様を呼び捨てにするのはちょっと……」


「そ、それじゃあ呼びやすい様に呼んでくれたら良いっすよ」


「は、はい!!」



 とりあえずロザリーさんと違ってロゼッタさんはいい子や。てか、姉妹揃ってエロい服装してますね。目の保養になるのでありがたいですが。


(英雄では無く変質者ですね)


 そこに可愛い子がエロい服着てたら目がいってしまうだろう?


(まあ、分からなくも無いですけど……)


 お前も変態やね。


(ショウさんほどではありませんよ)


 いやいや、お前の方が変態だって。


(いえいえ、ショウさんのほうですって)


 お前の方だ!!


(ショウさんの方です!!!)


 お前は変態じゃ無い!!!


(そうです! 私は変態なんです!! あれ?)


 お前変態認める。


(なっ、違います! これは!!)



 ロゼッタさんと握手をしながら頭の中では変態幽霊と口論していたらロゼッタさんが不思議そうな顔で俺の顔を覗き込んできた。



「あの、ショウ様?」


「へっ、な、何すか?」


「い、いえ、眉間に皺を寄せていたので何か考え事をしていらしたのかと……」


「ああ、べ、別になんでもないっすよ」


「そうですか」


「ロゼッター! いつまで英雄様の手を握ってるんだー?」


「あっ!!」



 ロザリーさんがいつまでも俺の手を握り続けているロゼッタさんに声を掛ける。ロゼッタさんは声をかけられてようやく俺の手を放した。俺としてはもう少し手の感触を楽しんでいたかった。



 俺がそんな事を考えているとフリードが声を掛けてくる。せっかく良いところなのに邪魔をするなよ、と思い振り返るとフリードの他に5人いた。確かあの人達は……。



「えーっと? 確か、ゴートンさんにケーラさんにメリンダさんにジョージさんにボンドさんでしたよね?」



 この人達は大分前になるがオルランドでの闘技大会に出場してた人達だ。いや、本当に懐かしいけど俺と全く接点無いのになんでいるんだろ?



「おおっ!! まさか黒髪の英雄に名前を覚えてもらってるなんてな!」


「こいつは光栄だな!」


「そうね。私達のことなんて眼中にないと思ってたわ」


「いや、そんな事は無いっすよ」


「本当〜?」


「本当っすよ」



 なんかよくわからないがめちゃくちゃ馴れ馴れしく話しかけてくる。別にこの人達とは友達でもなんでもない。というより、顔見知りですら無いのに何故こんなにも馴れ馴れしいのわからない。おっさんと仲良くなっても嬉しくない。でも、綺麗なお姉さんがいるので許してやろうと思いう。


(何様ですか!?)


 俺様だ。


(クロちゃんみたいなこと言わないで下さい!)


 へいへい。



「それにしても英雄って呼ばれてるからもう少し近寄り難いかと思ってたけどそうでもないわね〜」


「あっ、それわかります! こう、なんて言うか親しみやすい雰囲気なんですよね!」


「そうそうー!! 」


「んー? でも、なんでかなー?」


「顔じゃねえか!? なんつうかそこら辺にいそうな感じがしてるから話しかけやすいんだよ」


「あー確かにそんな感じですね」



 何こいつら?


 俺を乏したい訳?


 喧嘩なら買うよ?


 今の俺なら全員相手でも余裕よ??


(いい意味で言ってるんですって!)


 えっ?


 でもこいつら俺の目の前で俺の事を言ってんだよ?


(だから! 良い意味なんですって!)


 訳わかんねえよ!


「でも、こうして国を救った英雄とこんな風に話せる機会が来るなんてなー」


「本当にねー、英雄と話す機会なんて一生訪れないと思ってたのに」



 俺と話してなくね?


 なんか勝手にみんなで盛り上がってるだけで俺は蚊帳の外じゃね??


 こいつら頭おかしくね?


(いや、まあ、良いじゃないですか)


 はぁ………。


「なあ、英雄様?」


「へっ? なんすか?」


「いやー、さっきから黙ってばかりだったからよー」


「あー、なんかスンマセン」


「いやいや、別に怒っちゃいねえって。それで英雄様よ? アルカディアで3万人倒したって本当か?」


「あぁ、まあ、一応は」


「ホラ、見ろ!! 俺が聞いた噂は間違ってなかったぞ」


「ジョージの話は大抵ホラ話かと思ってたからなぁ〜」


「まあ、ジョージだものね〜」


「なっ、てめえら!!」


「まあまあ、良いじゃないっすか。こんな話普通は信じませんって」


「いや、でもよ英雄様ー」


「ホラ、英雄様がそう言ってるんだからもうその話は終わりにしとけって」


「けっ!」



 さっきから英雄様英雄様ってうるせえな。


(ちょっ! 敬意を込められてるんですからいいじゃないですか!)


 いや、でも俺名前あるし。


(なら言えばいいじゃないですかー)


 うしっ!



「あの皆さん俺のことはショウって呼び捨てで構わないっすよ。英雄様って呼ばれるのはちょっと嫌なんで」



 あ、あれ?


 なんかみんな固まってね?


 なんか変な事言ったか?


(いや、特に言ってないと思いますけど?)


 だ、だよね!


「アッハッハッハッハ!!」

「わはははははは!!」

「フフッ!」

「アハハハ!!」

「ウフフ!」



「ちょっ!? なんで笑うんすか?」


「いや、まさか名前で呼んでくれなんて言うからよ」


「そうよー、可笑しくて笑っちゃたっわ」


「そんなに可笑しいっすか?」


「なんだか英雄って言うより普通の人みたいですね」


「俺としてはそういう風に見てもらったほうが良いんすけどね」


「でも、俺もそっちの方が良いな! 英雄様って言うのは正直堅苦しくて嫌だったんだよな!!」


「まあ、確かにね! ってことで、よろしくね、ショウくん」


「ういっす!」



 なんかイイね!


 こういうの!!


 てかまだ会談してんのかな?


ヒロイン達はまだ先になりますね

今回出てきた人達がどう絡めるか……


では次回を!

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