表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第五章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

189/684

ミノタウルス撃破

「ブモォオオオ!!」


「あっ! おい!! どこへ!?!?」



 ミノタウルスは方向転換をして一直線にある場所へと向かう。その方向を見てみるとへたり込んでいるチコがいた。嘘だろ! と目を疑ったが間違いなくチコであった。



「何をしてる!! さっさと飛べ!!」



 ミノタウルスを追い掛けて大声でチコに飛ぶように叫ぶがチコは羽をバタつかせるだけで一向に飛ばない。まさか、怪我でもしたのか? いや、チコはミノタウルスの攻撃なんて受けてない。



 じゃあなんでだ?



「くそが!!」



 魔力化をしても間に合わない。このままではチコはミノタウルスの突進をモロに受けてしまう。上の方を見ると族長も猛スピードで降下しているがあのスピードではミノタウルスの方が先にチコに到達する。



 ミノタウルスがチコの眼前に迫った時、チコの眼前にもう一つの影が飛び出す。



「フゥハハハハハハハハ!! 我が輩を忘れて貰っては困るぞ!!」



 高笑いをしながらミノタウルスの目の前に飛び出すヴァイス。まさか、受け止めようというのか、先程はミノタウルスの突進を止めようとして吹き飛ばされていたのに。



 ミノタウルスが角を突き出しヴァイスに突進をする。



「ふんっ!!!」



 ヴァイスは突き出した角を掴み受け止めた。しかし、ミノタウルスの突進が強く地面を削りながら後ろへと追いやられていく。



「中々なパワーだ!! しかし、我が輩とて負けてはおらぬ!! ぬぉおぉぉおおおおおおおお!!!!」



 んなっ!?



 持ち上げやがった!?



「ショウ!! 行くぞぉおお!!」



 ヴァイスはミノタウルスを俺の方目掛けて投げてくる。一体どこにそんな力があるのかわからないが、やりたい事は十分に伝わった。



「任せろ!!」


「ブモォオオオオオオオオ!!??」


「空中じゃ身動き取れねぇだろ!! 来い、カラドボルグ!! 斬り裂けやぁあああああ!!!」



 ミノタウルスの腹をカラドボルグで斬り裂く。だが、想定外の事が起こった。カラドボルグでミノタウルスを斬り裂く事が出来なかったのだ。



「な、なにぃ!?!?」



 ミノタウルスの身体はボディビルダーのようにムッキムキでテカテカの身体をしている。俺が振り抜いたカラドボルグは完全に腹筋を斬り裂き上半身と下半身に分けていたはずだ。



「ブモォオ……」


「マジかよ……」



 ミノタウルスも自分の腹筋を撫でている。どうやら無事なのを確認しているみたいだ。俺はそんな様子を眺めているだけだった。



「何をしているショウ!!」


「すまん、倒せなかった」


「見れば分かる。しかし、どうする? 先程のせいでかなり向こうは慎重になってきたぞ」



 ヴァイス言う通り、ミノタウルスは無闇に突進をしなくなった。俺とヴァイスをじっと見つめている、どうやら俺たち2人を警戒しているようで先程から動かない。



「ヴァイス、俺が陽動する。その時出来た隙を使って攻撃してくれ、出来れば仕留めてくれ」


「うむ、わかった」


「うし! じゃあ、やるぞ!! 風塵天衣!!」



 風属性の魔力化をしてミノタウルスへと突っ込む。かなりの速度で突っ込んで蹴りを放つがミノタウルスは横へと転がるように躱す。躱した所にヴァイスがミノタウルスの頭にかかと落としを決める。流石に効いたようでミノタウルスはフラフラとしている。



「よし、ショウよ! 2人で決めるぞ!」


「どうやってだよ?」


「もちろん二人同時にパンチだ!」


「へいへい」



 俺とヴァイスは同時に走り出し拳に魔力を込める。俺は風属性の魔力を込めてヴァイスは多分闇属性の魔力を込めている。



「これで!」

「終わりだぁ!!」



 二人の拳が同時に放たれミノタウルスの胸筋を撃ち抜く。ミノタウルスは木々を薙ぎ倒しながら遥か後方へと吹き飛んでいく。



「ふむ! これで一件落着だな!」


「死んでるか見てくるわ」


「うむ!」



 俺は吹き飛んで行ったミノタウルスの方へと向かう。結構な距離を吹き飛んでいたみたいだ。とりあえず、ミノタウルスが死んでいるか確認したら少し息があった。虫の息だがここで確実に殺しておこう。黒蓮を取り出し弾薬が尽きるまで撃つ。もう、躱すことの出来ないミノタウルスは完全に死んだ。



「さて、戻るか」



 俺が戻るとヴァイス、族長、チコが集まっていた。どうやらこれからミノタウルスの住処だった洞窟へと向かうらしい。そこに囚われていたハーピィ達を助ける為に。



 洞窟の前に辿り着くとチコが走って洞窟の中へと入って行く。そう言えば姉が捕まっていたんだったな。俺たちも慌てて追いかける様に洞窟へと入って行く。



 洞窟に入ると物凄いイカ臭かった。



 くせぇ!!


(これが精液の匂いですかあ〜)


 なんだ嗅いだことなかったのが?


(ありませんよー)


 処女ビッチか!


(なっなななななにを!!)


 うわー…………。


(そう言うならショウさんだって童貞じゃ無いですか!)


 う、ううううるせえ!



「お姉ちゃん!!!」



 ん?


(どうやら見つかったみたいですね)



 見てみると裸でした。俺興奮しそうになったけどどうしても手が鳥なのと足が鳥なのを見て一気に冷めてしまう。でも、目の保養にらなりました。ありがとうございます。



(変態)


 お前に言われたくない。



 族長が他のハーピィ達を解放して行く。ヴァイスはと言うと腕を組んで見てるだけだった。まあ、今俺たち男が行っても拒絶されるだけだろう。それにハーピィ達はほとんどが目に生気がなかった。族長が俺たちの方にハーピィを連れて来ようとしたら物凄く怯えていた。



「族長さん、気休め程度だがこれを」



 俺が渡したのはパナケイアのネックレス、これは以前にシエルの足と目を治した俺オリジナルの魔法具だ。精神まで治せるかどうかはわからないが渡しといて損は無いだろう。族長にネックレスの効果を説明をする。族長は助けたハーピィ達にネックレスを付ける。



 ネックレスをつけたハーピィ達は少しだけだが目に生気が戻った。どうやら精神も治せるみたいだな。本当にチート万歳ですわ。

毎日更新をしようと奮闘するものの結局断念してしまう……

情けないですねー


では次回を!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ