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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第五章

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宴の約束

 ツァンベアの死体を焼き払うとヴァイス達の元へと移動する。ヴァイスはフェアリー達と楽しく会話をしていた。後処理を俺に任せて。



 本気で俺は必要無かったと思う。



「魔王様サイコー!」


「フゥハハハハハハハ!!もっと褒めるが良い!」


「カッコイイ!」

「素敵ー」

「イケメンー!」

「強ーい!」



「フゥハハハハハハハハハハハハハ!!!!」



 もうダメだアレは。



 完全に調子に乗っている。



 まあ、実際に強いのは確かだ。それにイケメンでもある。なんでこうも俺と温度差があるんだろうな。



「なんで落ち込んでんのー?」


「フー。お前はヴァイスの方に行かないのか?」


「うーん……貴方といた方が楽しいから!」



 握り締めて投げ飛ばしたいとか思ってごめんよぉお!!



「そうか、ありがと」


「えへへー」



 ヴァイス達はしばらく盛り上がっていた。ようやく熱も冷めたようでヴァイスがこちらへと戻ってくる。



「ショウよ。どうやらフェアリー達がお礼をしたいそうで今日の夜に宴を開いてくれるそうだ」


「ふん、それで?」


「一旦城に帰ろう」


「わかった」



 ヴァイスはフェアリー達に一旦城に戻ると伝えて帰ろうとする。俺もヴァイスに続くように帰ろうとしたらフーに止められた。



「待ってー!」


「なんだフー?」


「私も付いてっていい?」


「別に俺は構わないが……」



 フェアリー達の長老にチラリと目を向ける。フェアリーの長老は俺の視線に気付いたようでこちらへとパタパタと飛んで来る。



「どうかしましたか?」


「この子が付いて来たいと言ってるんだけど良いのか?」


「ええ、いいですよ。この子がそう望んでるなら」


「やったぁー!」



 フーは俺の肩に止まりながら喜ぶ。耳元で大声を上げるものだから耳がキンキンして叶わない。



「わかった。それじゃあ帰ろう」



 フーを肩に乗せたままヴァイスと共に城へと戻る。



 城へと戻るとリューネが飛びついて来た。どうやら、城や街を探し回っても俺とヴァイスがいなくて寂しかったらしい。



 普通父親に抱き着くんじゃないのか?



 リューネが離れるとリーシャまでもが抱きついて来た。やはり、胸の感触がたまらなかった。しばらくリーシャが抱きついていたが離れる。正直言うともう少し胸の感触を楽しみたかったのでとても名残惜しい。



 そのあとラニも飛びついて来た。ラニの格好を見ると何故かメイド服を着せられていた。



「ラニ、なんでお前メイド服なの?」


「えっ、とこれはその……」



 ラニが返答に困っていたらミランダさんがラニの代わりに答えてくれた。



「あら、まだ知らなかったの?ラニは女の子よ?」



 なんだと!?!?



 バカな!!!



 自分の事をボクって言ってたから男だと思ってたのに!



 だが!!



 褐色美少女エルフか………。



 しかもボクっ子と来た!!!



 うむ!!



 素晴らしい!!!



「ラニ!!お前はいつまでもそのままでいてくれ!」


「えっ、あっ、うん」



 ラニはよく分からずに頷いた。城へと入りヴォルフさん、ミックさん、ザードさんを含めた全員に今日の夜にフェアリー達が宴を開いてくれることを伝えた。



 最初は信じなかったがフーが出てきた事によりすんなり信じてくれた。



 俺は眠たかったので夜まで寝ることにした。寝室へ行こうとするとリューネに引きとめられた。



「待って!ショウ!」


「ん?なんだ?」


「血!!」


「あー、はいはい」



 俺は少し屈みリューネが血を吸いやすいようにする。リューネは首筋に噛み付き血を吸い始める。血を吸い終わったリューネはラニを連れて外へと遊びに行った。



 リューネを見送った後は寝室へと移動した。ベットへとダイブし寝ようかと思ったがフーにより邪魔をされる。



「ねぇ!!遊んでー」


「無理だ眠い。リューネ達の所に行ってこい」


「ええーショウと遊びたーい!!」


「頼むから寝かせろ」


「ぶーぶー!!」


「また今度遊んでやっから」


「本当!?」


「ああ、本当だよ」


「約束だよ!」


「あー、はいはい」



 睡魔に負けて俺はそのまま眠ってしまった。



 目が覚めたら日が沈んでいた。どうやら、昼寝のつもりが宴の時間まで眠ってみたいだ。ベットから起きてヴァイスを探す。



 部屋を出てすぐにリーシャさんと出くわした。



「あら、起きたの。起こしに行こうと思ったのに」



 ちくしょう。起きなかったらよかった。



「まあ、起きたならいいわ。みんな準備出来てるから行きましょう」


「了解っす」



 リーシャさんの後をついて行くとそこには既に準備を整えてあるヴァイス達一向がいた。何故かフーもそこにおり、リューネとラニと楽しげに会話をしていた。



「うむ、これで全員揃ったな!では、出発するとしよう!」



 ヴァイスが歩き出すとそれにつられて全員歩き出す。なんかみんな会話相手がいる。俺だけぼっち。何と無く悲しいのでクロを呼んだ。



「なんだよ?」


「なんか話題ないか?」


「………シエル達がアルカディアに到着した」


「だにぃ!?」


「変なリアクション取るなよ」


「それでどうなんだよシエル達は?」


「喜べ。ララ姫様とコンタクト取ったみたいだぞ」


「なんで?どうやって!?」


「偶然お前の事を探しているシエル達をララ姫が見つけたんだよ」


「ま、まじかよ……」



 でも、なんで探してるんだろ?



 もしかしてやっぱり俺が死んだか確かめる為か!?



 うーん、わかんねえや。



 とりあえずフェアリー達の所に行こうかな。

なんだか最近話が進まない


では次回を!!

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