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アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第四章

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一件落着!

 sideタカシ



「山本?」



 大爆発が起こった空を見上げてその名を呟く。彼は立ち止まり空を見上げている。



「ショウさんでしょうか?」


「さあな。でも、そうだろうな」


「凄いですね。ショウさんは」


「ああ、あいつは本当凄いよ」



 彼等は『堅固』に乗っていたファラ・シュタインを学園へと運び帰っている途中だった。



 しばらく、2人は街を歩いている。街は今壊滅状態で綺麗に残ってる建物は僅かしかない。そんな街を2人は眺めながら歩いている。



 そんな時フラフラしながら前から歩いてくる男性を見つける。男性はスキンヘッドで顎髭を生やしており腰にエプロンを巻いている。



 どこかの店の人かと思うタカシ達。



 タカシはしばらく男性の様子を眺めていたら男性が突然倒れた。タカシとエレノアは倒れたのを見て慌てて駆け寄る。



「おい、アンタ大丈夫か?」


「わ、私の計画が……復讐が……」


「計画?復讐??まさか、今回の事件はお前の仕業か?」


「何故、何故だ、何故失敗したのだ。後もう少しで貴族どもを殺せたというのに……」



 タカシが声を掛けるが男性は上の空で全く聞いていない。



「おい!!答えろ!貴様が今回の事件の元凶か!!」



 タカシは放心状態の男性の肩を揺さぶりながら怒鳴る様にして問い質す。



「……そうだよ。全て私の計画だ……」


「なんでこんな事をした?」



 ようやく答えた男性に全てを聞いた。男性はアスターク家の人間で貴族達に恨みがあり復讐を企んでいた。たまたま見つけた古代兵器を使って復讐を果たそうと思い付き今回の様な事件を起こしたことを。



「くだらないな…」


「くだらないだと?ふざけるな!!!貴様に私の何が分かる!!両親を殺され、私を育ててくれた恩人も殺され、貴族に怯えながら毎日を生きていた私の何が分かると言うのだ!!」


「黙れよ。俺はお前の事なんかわからなし、お前の気持ちなんかもわからない」


「なら!!」


「だがな!!これだけは言える!!復讐なんて物はくだらない物だってことをな!!俺も以前酷い目に合わされ復讐しようとした。そして力を手に入れいざ復讐しようとしたらある男に止められた。そいつ俺に何て言ったと思う??復讐なんて止めて楽しめと言って来たんだよ。もう、訳がわからなかったさ。でも、そいつに色々言われて気付いたんだよ。復讐なんてくだらないとな」


「……」


「確かに過去に囚われて復讐なんて考えるより今を楽しむ事の方がよっぽど有意義だってな……。だから、アンタも復讐なんて止めたらどうだ?」


「わ、私は……」


「それに家族がいるんだろ?」


「ッッ!!」


「家族と幸せに暮らした方が復讐なんかよりずっと良いだろ?」


「………あぁ……」


「まぁ、貴族を憎み続けるより今を幸せに生きている方がよっぽど楽だぜ」


「……そう……だな……」


「そうだよ…」


「私はやり直せるだろうか?」


「さあ?でも、まずは家族に聞いたらどうだ?」


「許してくれるだろうか……」


「それはわからん。でも、ちゃんと話しさえすれば許してくれるんじゃ無いのか?家族、なんだろ?」


「………フッ……。ありがとう。私は家族に謝ることにするよ。それと罪を償うことにする」


「それが良い。俺は行くからな」



 タカシとエレノアは男性を置いて歩き出す。



「あの、タカシ様、あのままでよろしかったのでしょうか?縛り上げて騎士に渡した方が」


「良いんだよ。アレで……それにもう悪さ出来る様な力も無いだろ」


「タカシ様がそう言うなら私はもう何も言いません」



 そう言うとエレノアはタカシの横にピッタリとくっつく。タカシは少し恥ずかしながらも街を歩いて行く。



 ♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢♦︎♢


 sideクロ



 俺様は地上へと戻りショウを探そうとしたが止めた。何故ならショウとの使い魔契約が切れていないからだ。これが切れていないと言うことはまだショウが生きている証。



 それならいずれ向こうから呼び出しをするだろうと思い俺様はシエルのいる屋敷へと戻る。



「クロさん!!どうしてクロさんが?」


「腹減ったんだよ。飯くれねえか?」


「随分な物言いですね?ケット・シー」


「なんだ永遠の2番手か……」


「今ならあの忌々しい奴隷も居ませんから貴方を殺せそうです」


「2人ともやめてください!」



 シエルが2人の喧嘩を止める。今シエルはリハビリの真っ最中でミカエルがお付きをしている。



「それより、今日じゃ無いのか?ジューダス・アスタークの審判の日は?」


「そうでしたね!早速行きましょうか!」



 俺様とシエルとミカエルはある場所へと向かう。その場所とは………



「着きましたね…」


「さっさと中に入ろうぜ」


「何をケット・シーが仕切っているのですか」



 俺様達は………ジューダス・アスタークが経営していた喫茶店に入る。



 喫茶店に入ると中には見知った顔が沢山いた。キース、ファラ、ルネ、カルナ、ジューダス、アニス、ジェーン、セイジと全員が揃っていた。



「おっ!シエル達も来たか!」


「遅いぞ、三人とも」


「ごめんなさい、少しリハビリが長引いてしまって」


「ハッハッハッ。気にすること無いよ。さぁ座りなさい」


「はい!」



 ここに全員が揃う。そして、1番に口を開いたのがジューダス・アスタークだった。



「皆様、この度は大変御迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした」


「何、気にすること無いよ。私達貴族側にも責任はあるのだから」



 そう、何故ジューダス・アスタークが罪に問われなかったと言うと俺様が協力してやりジューダスの過去を貴族達全員に教えてやった。



 そして、貴族達も自分達がして来た罪も暴いてやった。まあ、三大貴族は全員潔白だったけど。



 それと一応罪を償うことになっているそれはこの喫茶店を生涯ずっと続けて行くこと。それだけだ。



 それに何より黒髪の英雄が太鼓判を押す程の美味しいコーヒーとチョコパフェがあるからだ。



 三大貴族はそれを容認した。



「シエル、出発はいつにするんだ?」


「ファラ先輩、えっともう少しでリハビリも終わりそうですから10日後くらいですかね」


「そうか、その時は私も付いて行くからね」


「うぅ、わかってます!」


「シエル……私も」


「ルネちゃ〜ん……」



 まぁ、まさか、シエルの他にルネとファラの2人までもがあのショウに好意を持っていることに驚いたがな。



 ファラは最初は生徒会にと思い近寄っていたが興味が湧き今度は自分の執事にと思ったが興味は好意に変わり自分の物にしたいと思ったらしい。



 どこがいいのか??



 ルネは『虚空』から助けられた時意識があり自分を助けた事と去り際の背中を見て惚れたとのこと。



 うぅむ……なんとまぁ。



 結局あいつは全員を攻略していた。物凄い腕前だ。まあ、奴は気づくこと無く爆発でどっかへと吹っ飛んだが。



 あいつの事だ。どこかで馬鹿やってるだろう………。



 ****


 sideショウ



「………うっ……こ、こは?」



 身体が痛い。どうやら傷は無いみたいだが全身打撲のようだ。それに下半身の方がやけに冷たい。チラリと見て確認すると水に浸かっていた。



 どうやら、運良く湖に落ちたようだ。



 這いずり陸へと上がったがそこで力尽き動けなくなってしまった。



「なんか、変なのいるぅ!!!」



 誰だ??



 薄れゆく意識の中聞こえる声。



「おおっ?本当だな。変なのがおるな」



 俺はその声を最後に意識を失った。

これにて第四章終了!!


次からは第五章ですよ!

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