表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アホで不憫な彼は異世界で彼女を作る為に奔走する  作者: 名無しの権兵衛
第四章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

160/684

『虚無』撃破

 さてと、黒蓮と白夜じゃ威力不足か………。



 仕方ない。『堅固』と同じ方法でぶっ叩く!!



「クロ!大気圏に突入するぞ!!」


「はあっ?お前バカか!?」


「『あいつ、堅固』と同じだ!周りにバリアが張ってある!」


「だからってなんで大気圏に行く必要があんだよ!」


「『虚無』を一気に倒すにはそれしか無いだろ」


「だけどよ……下手したら俺らも死ぬぞ!?」


「ふっ………」



 俺はそれ以上答えることなく成層圏を超えて大気圏を目指す。『虚無』に攻撃してわかったが『虚無』は『堅固』と同じバリアを張っている。つまり、同じ方法でしか倒せない。



 いつの間にか大気圏まで後少しの所まで来ていた。



「クロ……ここまでだ。お前は生きろ!!」


「はっ!おい!!何しやがる!!」



 俺はクロを片手で掴み上げて真っ直ぐ地上へと投げる。クロには衝撃を和らげる様に魔法で包んである。



 これで、死ぬとしても俺だけだ………。



 大気圏を突破して宇宙に出る。振り返るとそこには美しい景色が広がっていた。地球にも見えたが地球では無い。地球よりも遥かに大きい惑星だった。



「壮大だねぇ……。さってと、ちゃっちゃと終わらせますか!!」



 ヴァジュラを取り出そうとしたら肩を撃ち抜かれた。



「ぐうっ!!まさか、レーザーまで撃てるとはな…」



 どうやら『虚無』が攻撃して来た様だ。なるほど、破壊されない様に抵抗するのか。いくら無人機とはいえそういうプログラムになってるんだろうよ。



 だが!!



 この程度で俺は止まらない!!!



「ヴァジュラ!!」



 ヴァジュラを『虚無』のいる位置に投げつける。俺はそれを追う様にして落ちていく。



 重力によりどんどん加速して行く。大気の摩擦熱により神羅創世が燃えて行く。しかし、自動修復があるから元通りになっては燃えるという事を繰り返している。



 俺は今の環境に、つまり燃え盛っている今の状態に身体が適応しているので何とも無い。



 このまま一気に『虚無』を破壊する!!



「見えた!!!」



 青白い閃光を放つ『虚無』。バリアに衝突しているヴァジュラに向かって俺は全力を込める。



「砕けろぉぉおおおおおおお!!!ミョルニル!!!」



 パリンと音を立ててバリアが砕け散る。そして、ヴァジュラとミョルニルが勢い良く『虚無』を破壊する。



 ふう……。



 ほっと一息付けると思ったのも束の間。『虚無』が大爆発を起こして俺はそれに巻き込まれる。



 爆発に巻き込まれた俺は意識を失いそのまま吹き飛んでいった。



 ****


 sideクロ



 ッッッ!!!



『虚無』が大爆発を起こした。それはつまり、ショウが勝った事を意味する。だが、爆発のせいでショウを見つける事が出来ない。



「カッコ付けたって死んだら意味がねえだろうがぁああ!」



 クロは叫びながら地上へと落ちていく。



 その目に涙を浮かべながら…………。



 ****


 sideアンナ



 上空で大爆発が起こり見上げる。



「ショウくん?」



 何故かはわからないが彼の名を呟いてしまう。彼が大爆発を起こした事はこの時はまだ知らない。



「アンナ先生。あれなんですかね?」


「キースくん。危ないから中にいなさいと言ったのに」


「あんな大きな音がしたら気になりますよ」


「……それもそうですね」



 そう言うと二人は空を見上げる。



 ****


 sideアニス



 ショウが飛び上がり空を駆け登る様をずっと見ていた。そして、ショウの姿が無くなり空では大爆発が起きていた。



 彼は勝ったのだろう。約束を果たしたのだ。必ず勝つという約束を。しかし、不安に思う。彼は果たして無事なのだろうか?



 あれほどの大爆発だ。もしかしたら巻き込まれているのでは無いだろうか?



 そう疑問に思うばかりだ。



 確かめる方法が無い。今は彼が屋敷に戻ってくるのを待つ以外は………。



「貴方が帰って来ないとお嬢様が悲しみます」



 空に向かい呟くアニス。



 その呟きはジェーンとセイジにしか聞こえなかった。



 ****


 sideシエル



 大きな爆発音で目が覚める。すると驚く事に目を開いた時、光が見えたのだ。今まで目を開いても闇ばかりだったのに。



 驚くシエルは周りをキョロキョロと見渡す。ボヤけていた部屋の景色がハッキリと見えてくる。シエルは戸惑いを感じるがふと疑問に思う。



 今の今まで治らなかった目がどうして治ったのだと…。



 疑問に思っていたシエルはあるものを見つける。それはネックレス。誰がいつ、私に?そう思いネックレスを手に取り眺める。



 すると、いつの間にか視界がボヤける。涙を流していたのだ。



「あれ?どうして涙が……」



 わからない。



 ただわからないのだ。



 その時扉が開く。部屋に入って来たのは両親とアニスだった。シエルはそちらを向く。そして、久し振りに両親とアニスの顔を拝見する。



「シエル起きてたのね」



 ジェーンがシエルの方へとゆっくりと近づく。シエルはベットから降りて自分の足で歩いた。



「シエル!!!!」

「シエル様!!!」



 驚く三人。シエルはおぼつかない足取りでジェーンの元へと向かう。ジェーンは立ち止まりシエルが来るのを待つ。シエルがジェーンの元に辿り着くと抱きしめられる。



「あぁ……シエル…貴方足が治ったの?」


「はい、お母様。それと泣かないで下さい」


「へっ……シエルまさか目も見えるの?」


「はい。この目はお母様とお父様とお姉様の三人の顔を良く見せてくれます」


「良かった……良かった……シエル」



 シエルを抱き締めながら泣くジェーン。後ろの方ではアニスとセイジも同様に涙を流していた。



「あの、ショウさんは?」



 シエルはショウが居ない事に気がつき三人に尋ねる。しかし、三人は黙るばかりで答えようとしない。



「お母様、ショウさんはどこに?」


「………」



 ジェーンはシエルを一度見るが何を言えばいいかわからずに俯いてしまう。



「シエル……ショウ君は居ないよ……」



 セイジが答える。セイジの答えを聞いて目を見開くシエル。



「ど、どうしてですか!?な、何かあったんですか!?」


「……彼は戦いに行ったまま帰って来ないんだ…」


「そ、そんな嘘です…」


「お嬢様……」



 シエルはその場に崩れ落ちてしまう。



「お嬢様、そのネックレスは?」


「これは、お母様とお父様が付けてくれたのでは?」


「いや、私は知らないわ」


「僕もだよ」


「じゃあ、誰が……」



 ネックレスを見つめるシエル。



「……きっとショウですよ。お嬢様」


「えっ」


「ショウがプレゼントしたのだ思いますよ」


「ショウさんが………」



 ネックレスを握り締める。シエルは何かを決意したのか顔を上げる。



「私……ショウさんを探します!」


「えっ!!でも、シエル、ショウはどこに行ったかわからないのよ?」


「構いません!私、ショウさんにお礼を言いたいんです。きっとこのネックレスのおかげで私は目と足が治ったと思うんです」


「ただのネックレスにしか見えないけど……」


「ショウさんがプレゼントしてくれたんです。きっと特別な物だと思うです。だから、私はお礼をしてネックレスを返しに行きます。それと…………私の気持ちを伝えるんです」


「お嬢様、気持ちとは?」


「そ、それは、その……」


「私も共に行きますよ」


「えっ!!」



 シエルとジェーンとセイジの声が重なる。



「あ、あのあの、まさかお姉様も?」


「シエルがそう思うのならそうでしょうね」


「ひぅ……そん、そんな……お姉様まで…」


「ふふっ。でも、シエル出発は当分先よ。まずはリハビリをしましょう」


「はい!お姉様!!」



 シエルは笑いアニスとセイジとジェーンもつられて笑う。



 ****


 side???



「おやおや……勝ってしまいましたか…」


「奴はどこに飛んで行った?」


「クフフフ。面白い所、ですよ」


「ほう。確かにな」


「さぁ次はどんな事をしてくれるんですか?」



 真っ暗な空間で囁く声………。

第四章はまだ続きますから


では次回

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ