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華麗なる猫の復讐  作者: 猫又コロン
子猫の復讐心
3/16

復讐心

はじめて書く不束者ですが、宜しくお願いします!!!

ぼくの目の前には、ぼくの大好きな人間の女のひとが血まみれで倒れている。

目線を上げると、その状況を作り出した醜く肥えた豚が嘲笑いをうかべていた。豚は家令に何か告げるとその場を去って行った。

事の始まりは、つい10分ほど前の事だ。


† † † † † 


「お待たせ~!ねこちゃん!ここまで持ってくるの大変だったんだよ~。まぁ、それよりお食べ~」

まってました!今晩もごちそうになります!そして、いつもありがとう!

「ニャ~」

今の会話からも判るとおり、ぼくは猫だ。名前はまだない。

っていうか!やっぱりアリスさん(親切な優しいお姉さん)のご飯はおいしいよ~!


因みに今晩のご飯は、野良のぼくにはもったいないほどの(本当にもらっていいのだろうか?)すっっごいご飯なのだ!あぁ、皆はご飯の内容を聞きたいんだね?しかし!野良のぼくにはうまく表現出来ないのだよ!

まぁ、あえて言うなら柔らかいお魚(もちろん骨なんか入っていないよ)に美味しいソースが、かかっていて、サラダ(って言って良いの?むしろ芸術品・・・いや、おいしいからやっぱりいいや)と、ミルク(しかも、そこいらのミルクじゃないんだ!野良のぼくでもわかる!高級品だってこと!)だよ!!


「ね~、ねこちゃん。食べないの?っは!もしかして、ま、まずかった・・・とか?ごめんね・・・私まだまだ、だね・・・。」


彼女はしゅんとうなだれてしまった。って何やってんだよ!ぼく!!アリスさん悲しませるとか、サイテーではないか!!早く誤解、解かなくちゃ!って、ニョワ------!!もっと落ち込んでる!?


「ニィ~!ニィ~!!(おいしよ!むしろ美味しくない方がおかしい!!ぼくはそうとしかおもえないよ!!だからお~ち~こ~ま~な~い~で~!!!)」

「君は優しいね・・・」


そう言いながらアリスさんは、ぼくの頭から尻尾まで何度も優しい手つきで撫でた。もっと撫でて~あぁそこ気持ちいィ~気持ちよくてご飯食べられないよ~~~!



――――バンッ!!


その時、何の前触れもなく力強く扉が開いた。

「おい、そこの下女、貴様その汚らわしい獣にワシが働いた金で、ワシの家の所有物であるものをワシの許可なくその、汚らわしい獣に喰わせたというのか!!!!」


現れた人物は、この屋敷の現当主だった。

ふとアリスさんを見ると顔が青白くなっていた。


「も、申し訳ございません、御当主様!!でも、私「言い訳はいい。このメディウム家の法を覚えているだろ?」

アリスさんは今にも気を失いそうだ。

メディウム家とはアリスさんの働いているお屋敷だ。


でもアリスさんが言うには、此処の当主(サムタルボ=メディウム)は、色々な悪事を裏で働いているらしいのだ。それは、結構有名な話らしいが騎士団は明確な証拠がないためあと一歩というとこで捕縛できないようなのだ。


そんなことよりこの豚当主、右手に何か持ってる?

「メディウム家の法に逆らった者は、どんな理由があろうとその場で処刑だ」

豚当主はニヤリと笑うと右手に持っていた何かを振りかぶりアリスさんへと一直線におろした。

その瞬間、空中に真っ赤で鮮やかな血しぶきが舞った。

本当に一瞬の事で頭がついて行かなかった。

アリスさんの倒れる音でやっと意識が戻ってきた。でもアリスさんを見るとピクリとも動かない。どうやら即死だったみたいだ。


† † † † †


そして今現在にいたる。

なにもできなかった・・・ただ茫然と観ているしかできなかった。

大好きなアリスさんはもう・・・

なにもできなかった自分が恨めしい。

でも何よりも、アリスさんを殺したあの豚だけは・・・絶対、許さない・・・・。

あいつには、いつか地獄を見せてやる


ここまで読んでいただきありがとうございました!!!!!

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