魔力放出
「おい、今日はお前が猫に戻る為の魔法と人間になるときの魔法の呪文を覚えてもらう」
「はい!師匠!!質問です!ぼく魔法使った事ありません!一般魔法からやらないのですか!?」
いや、師匠から魔法の事を直接教えて貰った事は、はっきりいって無いよ~!!いっつも、今日までにここにある本を五冊は読んでおけ・・・・とかって言って教えてくれないんだよ~!
それに、まずは魔法の適性を調べた後初歩の魔法をやってから、中、上級にやってくのに。それに、人間になる魔法は無属性魔法で一番・・・・っていうか、上級以上に分類される魔法だったような・・・。まだぼく魔力の放出(魔力爆発っていう)だってしてないし・・・・・。
あ、もっといえば自分の魔力量も知らないんだった・・・・!
「めんどくせーな・・・・初級の魔法は独学で学んどけ。そんぐれー自分で出来るだろ?あと、魔力爆発は起きねえぞ?お前は知らず知らずのうちに爆発を起こさず自分のみを守るために使ったんだろうな。お前と最初に会った時にはもうすでに、魔力はお前自身に定着してたしな。魔力量は、ギルドに着いてから調べればいい。猫になる魔法は俺自身が作った魔法だからな。コツさえつかめば簡単に使える」
な、なんで心の中で呟いた事を全部答えてくれたんだ?!もしかして、なんか魔法使った!?
「いや、さっきから声に出てるぞ、おまえ」
え!?うそ!!声に出したつもりは・・・・・
「だから・・・・ハア。もういい、次に移るぞ。まあ、最初だから魔法の使い方だけ教えてやる」
「し、師匠に呆れられた!?師匠が怒らずに呆れ・・・・ヒィ!!す、すいませんっした!」
あはは・・・。師匠。その眼力どうにかして・・・。冷や汗が・・・。
「まあいい。人間のどの部分に魔素が多くあるか分かるか?まあ、分かんなかったら今晩一山登ってきてもらうがな」
師匠!そのニヤってした顔とってもカッコイイんですけど怖いです!!
「は、はい!魔素は血液に多く含まれておりますです!」
「ッチ・・・なら、その魔素を魔力に変えるにはどうしたらいい?」
し、舌打ちした!?
「はい!まず、体中に流れている熱を集中して感知します。そのあと、その熱の温度を上げるイメージをして、その熱を身体の外面に張り付けるイメージもします!」
「そうだ、ならやってみろ」
「は、はあ・・・・。でも、最初っからできるんですか??本には、神童では無い限り何日も習得に時間がかかるから挫けるな!ファイト!!って書いてあったけど・・・いいんですか?」
「一時間でやれ」
「いや、無茶な・・・・。師匠、それでも人ですか!?少しは情ってっものを・・・・いや、すみません。出来るように頑張ります・・・」
† † †三十分後† † †
「――――――あの、師匠・・・・。出来ちゃいました・・・」
出来ちゃった・・・・・・・・・・
時間を、一刻とかにすると分かりにくいので、分・時間にする事にしました。
ここまでお読み下さりありがとうございました!