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エザートの企み
エザート編です。
正直驚いた。
まあ、このくそ生意気で可愛い弟子に出会ってからは驚きっぱなしだから俺の心休まる時がねぇんだよ。
ああ、そういえば何に驚いたか言ってなかったな。
こいつはたった今、誰もが思いつかなかった調理方法で料理を作りやがったんだ。おまけに新しい料理まで作り出しやがった。
もともと、ライシの実の中身は使う用途が無いから家畜の餌となっていた。
最初、あいつが取ってきたライシの実を見たとき、それは食べれねえぞ、と言うつもりだったがこれもいい経験だと思い黙っていた。
が、あいつは調理法も調理器具の名さえ知らないのに作ってしまったんだ。
あん時、俺はあいつの失敗する様も観てみたいと思い素知らぬ顔をして譲ってやったんだ。
そしたらあの猫は本当にうれしそうに笑いやがったんだ。
あのくそ生意気な猫に料理の事を教えたら、まだこの世界には存在しないものを作りだしそうだと思ったんだ。
だから、最初の予定は変更して体力作りにプラスして料理の事を勉強させようと思う。
ここまで読んで下さりありがとうございました。