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現実RPG  作者: itatanu
3/6

第一ゲーム

すみません。残酷な描写があります。苦手だという方は、お控えいただきますようお願いします。

ドアの向こうには一面、野原が広がっていた。ただ見ただけでは、ただのきれいな草原だ。私も心が安らかになった。でも、これはMrダイが仕掛けているゲームだということを思い出す。

「何もねえじゃん。ここでどうたたかえってんだ」

「これから来るんじゃねえか」

冬樹の声だ。なぜか少しくもってた。

「おい、お前ヘルメットかぶってんだな。そんなもんあったか?」

拓納が怪訝そうに言った。

「あったぜ。隅の方にあったから、きずかなかったんだな」

冬樹が、勝ち誇ったように言った。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!


その時、急に何かの爆発音のような音がした。地響きが鳴り、近くではじ割れも起こった。

「何だ!?」

冬樹が驚いて叫ぶ。私たちも、身を寄せ合って音がした方を恐る恐る見た。そこには大きな、見たこともない生物がいたのだった。例えるとしたら、熊さんと恐竜とコアラをミックスして3で割った感じ。しかし大きさは半端じゃない。遠目で見ても、50メートルはゆうに超えていると思われる。迫力満点だ。

「あいつと戦うの?」

光は怯えていた。体を小刻みに震わせて、顔をうずめている。

「そうなるね」

私も、足が震えている。

「やるしかないか」

波期が決心したように言う。

「波期」

私は波期の方を見た。

「大丈夫。これはゲームさ。死ぬことはないだろう」

「でも」

「大丈夫」

波期はやさしく言った。私たちが怯えていることはおみとうしのようだ。

「これを使ってみるか」

手に持っていたなにやら銃のようなものを波期は、未知の生物に向ける。

「いけっ!!!」

引き金を引いた。


ビューーー!!

閃光が走り、未知の生物を射抜いた。


グァアアアア!!

耳をつんざくような叫び声があたりに響く。



「やったか」

波期は、未知の生物の方を目を細めて注意深く見る。


「おめでとう」

また、機会を通したMrダイの声が後ろからする。

「これで、第一ゲームはクリアだ」

「第一ゲーム?」

「そう、第一ゲーム。ほんの君たちの小手調べといったところさ」

「小手調べ?」

私は言った。

「これからもっと厳しい試練が君たちを待っているよ。フフ」

Mrダイは、面白そうに笑った。

「じゃあ、第二ゲームへいってらっしゃい」



シュイン!

私たちの体はまたも、どこかの世界へ飛ばされたのだった。

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