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第029話 一発ヤルなら?


「エロミは行くとこまで行ってるにゃ」

「戻ってこれるのかね?」

「無理じゃないです?」


 3人が僕のことを呆れた目で見てくる。


「いや、外国では毛を処理するものだし、セレブの間ではノーパン健康法っていうのもあるんだよ?」


 知らないの?

 もっとグローバルに生きないといけないよ?


「いや、お前はセレブじゃないし、ただの変態にゃ」

「そうだな……カナさんに調教された結果だな」

「エロミ姉さん、この場にカナさんはいませんし、普通に穿いたら?」


 チヒロっちが勘違いなことを聞いてくる。


「いや、きっかけはカナちゃんなんだけど、ノーパン健康法は自主的だよ。マジで楽」

「そんなもんです?」

「うん。特に寝る時ね。やっぱり締め付けるって負担なんだなーって思うよ」

「ホントかな……」


 ホント、ホント。


「一回試してみるといいよ。それで外に行くことはおすすめしないけど、寝る時だけでも」


 学校はマズいだろう。

 男子生徒にバレて、脅され、誰も使っていない教室に連れ込まれてしまう。


「うーん、やってみます」

「あ、剃る時は気を付けてね。下手をすると。傷が付いちゃうから」

「いや、それはいいです」


 あ、そう……


「しかし、パイ〇ンのまま、元に戻ったらどうなるのかにゃ?」

「さあ? 女になった時に髪の毛が伸びてるし、腋毛なんかもなくなっているからなー。こればっかりはわからん」


 僕もない。

 ムダ毛処理もない。


「僕が実験台になるよ」

「まあ、任せるわ」


 任せたまへ。


「そろそろ風呂に行くかにゃ?」

「そうっすね…………あの、女子風呂っすか?」


 当たり前じゃん。


「そういえば……」


 え? 社長?


「お前ら、行ったことないにゃ? タマはすぐに行ったけど……」

「僕もすぐに行った」


 なお、おばちゃんばっかりでがっかりした。


「俺は考えたこともなかった」

「俺も……」


 えー……


「お前ら、本当についてたのかにゃ?」

「というか、チヒロっちは体育があるじゃん」


 まさか男子と一緒に着替えている?

 それはマズいよー。

 絶対にまわされる。

 エロ漫画で見たから知っている。


「体育は下着までですよ。それでもかなり興奮しましたけど」


 いいなー。


「羨ましいにゃ」

「見すぎーって笑われましたけどね」


 ガン見してたんか……

 さすがは高校生。


「社長は?」

「そもそもその発想に至らなかった……」


 この人、もしかして、すでに枯れているのかな?


「しゃ、社長、風呂に行きましょう。思う存分、楽しみましょう」


 前からちょっと思ってたが、チヒロっちって真面目なんだけど、普通にエロいよね。


「まあ、おばさんばっかりだろうけどにゃ」

「僕達がいるよ! Bカップの実力をその目に焼き付けるといいよ! しかも、JKの裸を見れるよ…………あれ? マズくない?」


 僕はチヒロっちをチラッと見た後にニャー子を見る。


「マズいにゃ。未成年は捕まるにゃ」


 だよね?


「いや、そもそも年に関係なく犯罪だろ」

「僕は気にしませんよ。というか、御二人の方がどう見ても年下だし」


 まあ、僕とニャー子はロリ枠だからね。


「とりあえず、行かない? ご飯が来る前に温泉に入りたいし」

「タマもそう思うにゃ。冷えた身体を温めたいにゃ」

「そうするか……今さらだしな」

「そうですよ」


 僕達は温泉に入ることにし、浴衣を持って、大浴場に向かった。


「あれ? 誰もいなくない?」


 大浴場の脱衣所に来たが、誰もいないっぽい。


「早かったかもな……」

「ふーん……まあいいや。貸し切りと思おう」


 僕はそう言いながら服を脱いでいく。


「それもそうにゃ」


 ニャー子も服を脱いでいった。


「ロリ二人は度胸がすごいな」

「躊躇がありませんね」


 そんなもんあるわけない。


 僕はさっさと服を脱ぐと全裸になる。

 すると、服を脱いでいる途中の3人が僕を見てくる。


「くっ! 確かにBはありそうにゃ」


 ありそうじゃなくてあるんだよ。


「本当に生えてない……」


 嬉しいでしょ。


「ロリっすねー」


 チヒロっちより10近く上の年齢なんだけどね。


「やっぱりBは小さい気がするな。挟めない……」


 自分の胸を寄せてみる。


「誰のナニを挟むのにゃ?」

「いや、誰のも挟まないよ。単純にこれでは僕のデザートイーグルは無理だな、と」

「お前のデザートイーグル(笑)を見たことがないから何も言えないけど、チヒロっちや社長ならどうにゃ?」


 ニャー子にそう言われて、CとDを見る。


「うーん……寄せれば挟むのはできるかな? そこから動かせないような気がするけど」

「あのー、やめてもらえません?」

「うん、ものすごく気持ち悪いな」


 下着姿の2人が嫌そうな顔をする。


「それもそうだね。それに僕にはカナちゃんがいる!」

「良かったにゃ……お先に」


 ニャー子が呆れたように温泉に行ったので僕も続いた。

 そして、一直線に露天風呂に向かうと、湯船に浸かる。


「うえー……」

「気持ちいいにゃ」


 極楽だね。


「うわっ、寒っ」

「早く入りましょう」


 社長とチヒロっちも露天風呂にやってくると、湯船に浸かった。


「巨乳の人はいないけど、これはこれでいいもんだねー」

「そうだにゃー。もう少ししたら巨乳のおばちゃん達が来るんじゃないかにゃ?」


 いらないにゃ。


「35歳までだね」

「お前、本当にひどいな」

「徹底してますよね。さすがはエロミ姉さん」


 僕はそう言っている社長とチヒロっちを見る。


「なんでだろう? 確かにCとDだから戦闘力は足りないんだけど、2人を見てもこれっぽっちも興奮しない」

「タマもにゃ。エロミは見慣れたからどうでもいいけど、初めて見る社長とチヒロっちに興奮しないにゃ」

「実は俺もだ……多分、男がチラつくんじゃないか?」

「だと思いますね」


 うーん、まあ、仕方がないかー。


「この中で一番の好みは誰? あ、見た目ね」

「今、聞くにゃ?」


 聞くにゃ。


「今だよ。僕は社長! 理由は一番マシだから」

「はいはい。おっぱいの大きさにゃ。お前はわかりやすいにゃ」

「マシって地味に傷付くな……」


 社長がちょっとへこんだ。


「ごめーん。でも、あとちょっとだから頑張って!」


 どうしてもE以下はダメなのだ。


「Bのくせに謎の上から目線……俺は……うーん、あくまでも見た目か?」

「中身を入れたら皆アウトでしょ。特に僕」

「自覚はあるのか…………うーん、見た目だけなら清楚感があるエロミかなー」


 さすがは処女厨。

 でも、自分で言うのもなんだけど、清楚感はゼロ。


「ニャー子は?」

「お前。タマはロリ好きだから」


 そういえば、前に聞いたな。


「チヒロっちもロリに入らない? 年齢的にだけど」


 17歳はロリじゃないが、未成年だ。


「ギャルはなー……あと、どうしても自分より背が高いのが気になるにゃ。男の時だったらそう思わないんだろうけど、今は見上げているからにゃー」


 確かに……


「チヒロっちの方が背が高いもんね」

「そうにゃ。だからタマ的にはお前しかいないにゃ」


 同じ身長だけどな。


「チヒロっちは誰がいい?」

「うーん、悩みますねー」


 チヒロっちが僕達を見渡しながら考えだす。


「まあ、チヒロっちの好きなギャルはいないもんね。もっと気楽に考えなよ。あとくされもなく、一発ヤるなら誰って話だから」

「俺、そういう意味で答えてないぞ……そういう意味ならアイドルのタマがいい」

「タマもそういう意味なら未成年のチヒロっちになるにゃ」


 こいつら、おっさんだな。

 嫌だねー。


「うーん、見た目的なら社長になるんでしょうが、一発ヤるならエロミ姉さんですかね? エロいから」


 この子は本当に高校生っぽいわ。


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