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あの日届いた声

作者: 朝焼 悠
掲載日:2020/05/25

テーマを頂いて書いたものです

その方の希望に添えているか答えられているか分かりませんが

誰にも必要とされなかった僕は

ずっと誰かに求めて欲しくて ここまできました

人の輪から外れ 零れて落ちた僕だからこそ

伝えられる言葉があるはずと 自惚れた勘違いから


そうして気の遠くなる程の時間を

暗闇の中で叫び続けた

誰も何も感じさえもしないまま

ずっとずっと 一人で


信じていた いつかが来ない事に

報われるはずなんて無いって事に

気付いてしまったのはいつだっただろう

心が壊れていくのを止められなかったのだけは

はっきりと覚えていて


空っぽな自分を抱えたまま

虚空を見詰めるだけの時を送る僕に

ある日流れてきた言葉がある

人は自分で望まない限りはずっと一人ではいられないんだと


久し振りに感情が動いた

正直に言えば 反吐が出て 憎たらしいとさえ思ってしまった

これまで嫌って程

見聞きしてきた類いの言葉だったから


だからお前は人を拒んでいるだけなんだと

今の孤独は自業自得なんだと

罵られて吐き捨てられて

もしくは

君の苦しみは理解できるよと共にいこうと

差し伸べられた手を 掴んだところで

引き倒され 喰いものにされ 踏み台にされ

自分だけが成り上がっていく

幸せを掴んでいく

そんな結果しか生まなかった言葉だったから


自分を守る事で精一杯だった僕は

知らぬ内に肯定することになった

そうやって差し伸べられた手を払っている内に

あいつは望んで一人でいるのだと

捨て置かれる存在になって


誰にも信じてもらえない 届く事も もうない

もう理解できたはずなのに

世界の隅っこで

僕は一人 こびりついてしまった染みみたいに残った想いを

うわ言のように繰り返していた


だから最初は分からなかったんだ

暗闇と言う居場所にあまりに馴れてしまっていたから

それが光だと 人の声なのだと


小指の先程にも満たない光と共に聞こえてくる微かな声

一体どこで いつ 届いたのか

その声は確かにあなたの声を聞かせてみてはくれないかと言っていて

僕は我を忘れて飛び付いたんだ

ずっと渇望して止まなかった 僕に向けられた言葉に


そして僕は我に返り気付いたのです ああ、この瞬間僕は一人ではなくなったのだと

僕は自ら望んで一人ぼっちを飛び出したのだと


人は自分で望まない限りはずっと一人ではいられないもの

そう言える程 僕は強くない

そう信じて動き出せる程 もう純粋でも綺麗でもない

実際 弾かれて蹴落とされて一人になって そのまま動けなくなってしまった人も間違いなくいて


それでも僕は思うのです

この時間はすぐに終わってしまうと

終えたはずの一人ぼっちときっとすぐ再開するのだろうと

それでも一人ではなくなったのは あなたの声のおかげだと

だからつまり何が言いたいのかって言うと

人 なんだと思うのです


僕は誰かに救われたかった訳ではなくて

誰かに立ち上がらせてもらいたかった訳ではなくて

必要とされたくて 求めてもらいたくて

そんな僕にあなたが声をくれたように


自分を望んでくれる誰かの声こそが

一番の希望になるのだと




文章が長くなってしまったので 本当はもう少し推考してから載せるべきだったのかもしれませんが 気持ちが動いている内にと


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― 新着の感想 ―
[良い点] リクエストに応えてくださって、ありがとうございました。 やはり、お願いして良かったです。 心にストンとはまり、心が浄化されていくようでした。 朝焼 悠さまは多分自身で気づいておられないと思…
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