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5.やばい。何したらいいのかわからない

っていっても何をすればいいの

王女のくせして、社交界さぼって戦場いってたからよく分からない。

微笑んでおけばよい?

たってればよい?

ごはん食べてればよい?

壁の華になりつつある私を声かける人は少ない。というか、姉に集まり過ぎてなんだかもう。

ダイソンの吸引力ってこんな感じなのかなって思えてくる。

というか、ほんとに、どうしたら。


教、え、て、お、姉、様


思いが通じたのか姉が私をみる。

そして、

「今日は私の誕生日パーティーに集まって頂いてありがとう。ほんというとね。私今日誕生日じゃないのよ?まぁ皆さん知っていてのご参加なのでしょうけど」

「ただ、私、驚かせたかったの。ね、メイリーン。こっちへきて?」



「へぁ!?」

突然の名指し、突然のお呼ばれ。いや、貴女の隣に行ける女性なんておらんぜよ。今日もめちゃくちゃきれいじゃん。貴女の隣にたてるのはなくなったお母様くらいだよ!?

そう思うも姉の顔には

こ、っ、ち、に、こ、い

と書いてある。

あ、強制イベントだこれ。


「今日は実はメイリーンの誕生日なのよ、せっかくの誕生日に社交界に全然出てこないもんだから、無理矢理ひっぱるために……皆様。私の嘘に付き合って頂いて非常に申し訳ないけれど今から私の妹の誕生日パーティーに付き合ってくれるかしら」

姉がとびきりの笑顔で、それはもう誰もが恋に落ちる笑顔で、回りに呼び掛ける。


回りからは賛同、感動様々な声が上がる。

流石アイリーン様、心もお美しい。そんな声が四方八方飛び交う



「ねぇ……さま……」



「メイリーン……騙してごめんね。貴女を喜ばせたくて……」



「いや、私今日誕生日じゃないけど!!??」(小声)

私戦場で部下に祝ってもらったし!

蝋燭40本たててもらったし!

そしたら敵の弓が降ってきてなんかもうケーキどころじゃあなかったけども!

そういえば、あのケーキどうなったんだ?って感じだけども!



「いい女は2回あるって言ったでしょ」(小声)

「とにかく、これで貴女にも注目集まったじゃない!いつまでも壁の華やってんじゃないわよ!王女のくせに!」(小声)


「だって久々なんだもん。どうしたらよいか……」


「後は黙ってダンスにでも誘われなさい」


さ、誘われるのだろうか。

私が?姉を差し置いて?

そう思っていたものの、その時はすぐに来た。


その後のケーキはスタッフが頂いておりますのでご安心下さい。

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