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迷宮世界  作者: 藤桜
第一章
7/8

苦労人 近畿騎士団団長 赤城 八尋

くだらない。まったく・・・・・・くだらない。

もう一時間たつが、使者が来ない。

周りの奴が鬱陶しい。

こうして待つのにも飽きて来たが、約束は約束だ。

後三十分待とう。



なんだ。何だったんだあれは・・・・・・

私は今、なにわ城の謁見の用の部屋『鳳凰の間』にて城主白「坂下 白鶴びゃっかく」殿を待っている。

既に半刻ほどの時間がたっているが・・・・・・


「待たせたな。近畿騎士団団長赤城 八尋」

「いえ。ご多忙のところ申し訳ありません。坂下様」

「で、火急の用向きと聞いたがなんだ?」

「は!実は第一城壁南門が城門守護の兵士と外部の人間が諍いを起こし、騎士が破れ結果城門が破損いたしました。現在、交渉しその者を南門前にて待たせております。」

「ほう。妙な音がすると報告が上がっていたが、外から来た我が騎士を凌駕するものか。お主は勝てるか?赤城」

「・・・・・・正直なところ、間違いなく敗北するかと」

「お主ほどのレベルと才覚を持つものでも・・・か?」

「はい。そのものは二桁のレベルごときで。と、発言しておりました。あり得ぬと思いますが、レベルが三桁を超えている可能性も」

「戯言と、切って捨てるには貴様は有能に過ぎる。・・・で、そやつの要求は?」

「は、一時の休息と補給が目的だと」

「・・・ハンターか?」

「探索者・・・と名乗っておりました」

「探索者・・・・・・迷宮に挑むものか」

「迷宮を攻略することなど可能なのですか?」

「可能だ。事実、他国ではもう殆どの迷宮が攻略され、かつての光景を取り戻している地域もあるらしい。その者は恐らく迷宮を攻略したことのあるものだろうよ。攻略者は全員レベル100を超えていると聞く。つまりはそうゆうことだろうて」

「では」

「うむ。そのものの滞在を許す。使いを出せ」

「は!」


私は、足早に鳳凰の間を後にし白い青年の元へ向かう。

これが吉と出るか凶と出るか・・・・・・何も起こらなければよいが。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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